
河野太郎防衛相は3日の記者会見で、中東のシーレーン(海上交通路)の安全確保に向けた情報収集のため現地に派遣している海上自衛隊の護衛艦「たかなみ」について、6月上旬に護衛艦「きりさめ」と任務を交代させると発表した。派遣する艦を一定期間で入れ替える当初方針に沿った措置。河野氏は「どの国も事態をエスカレートさせる動きは見せていない」と述べ、情勢に大きな変化はないとの認識を示した。
たかなみは2月26日にアラビア海北部などで警戒監視活動を開始。これまで特異な事案は報告されていない。補給のため入港する際も隊員の下船を制限するなど対策を取り、新型コロナウイルスの感染者は出ていない。きりさめは5月上旬に海自佐世保基地を出港し、中東に向かう。
時事通信社