
ラオス、ビエンチャン:米国務長官のアントニー・ブリンケン氏は金曜日、ASEAN諸国の首脳と会談し、南シナ海における中国の「ますます危険な」行動を非難し、航行の自由への支持を表明した。
「我々は、南シナ海および東シナ海における中国のますます危険で違法な行動に懸念を抱き続けている。この行動により、人々が負傷し、ASEAN諸国の船舶が被害を受け、紛争の平和的解決への取り組みに反する結果となっている」と、ブリンケン氏はラオスに集まった東南アジアの首脳たちに語った。
「米国は、インド太平洋における航行の自由と飛行の自由を今後も支援していく」と述べた。
ブリンケン氏は、米国はまた、ASEANの指導者たちと協力して「台湾海峡の安定を守る」ことも望んでいると述べた。今週、中国が自治民主主義の台湾大統領の発言を非難したことで、緊張が高まっている。
ブリンケン氏は、米国を代表してこの年次東南アジア会議に出席しているが、中国は、紛争の絶えない南シナ海をめぐる懸念について、各国首脳から直接意見を聞いている。
フィリピンは、戦略的に重要な海域である南シナ海で、中国がその主張を強めていることに警戒を強めている。
今回のサミットでは、ミャンマーも主要なテーマのひとつとなっており、同国の軍事政権は、3年以上ぶりにASEAN会議に代表団を派遣した。ミャンマー代表団はブリンケン氏との会合に参加したが、直接的なやりとりがあったかどうかは不明である。
ブリンケン氏は「ミャンマーにおける深まる危機」について話し合いたいと述べた。これは、米国が同国の正式名称である「ミャンマー」を使用した珍しいケースであり、旧国名である「ビルマ」を使用しなかった。
また、ブリンケン氏は、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相が参加する東アジアサミットを前に、ウクライナにおけるロシアの「侵略戦争」に対して断固とした態度を取るよう促した。
AFP