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サウジの契約受注88%増、ビジョン2030「実を結ぶ」:米サウジカウンシル

ネオムシティの「ザ・ライン」プロジェクトは、契約高増の要因となった。(資料写真、提供写真)
ネオムシティの「ザ・ライン」プロジェクトは、契約高増の要因となった。(資料写真、提供写真)
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02 Nov 2022 10:11:59 GMT9
02 Nov 2022 10:11:59 GMT9

アラブニュース

リヤド:経済連携団体「米サウジ・ビジネス・カウンシル」(USSBC)が発表した最新レポートによると、サウジアラビアのメガプロジェクトに基づく契約規模は、2022年上半期の受注分で945億SR(サウジ・リヤル、251億5000万ドル)に達した。

この受注額は、前年同期比で88%の増加となっている。

第2四半期に受注したプロジェクトの総額は486億SRに達した。第1四半期は460億SRだった。

このレポートによると、今年第2四半期の受注高は、サウジアラムコによる東部州油田開発の受注と、ネオム・グリーン水素会社(Neom Green Hydrogen Company)によるネオムでの施設建設がすべて占めたという。

USSBCは、「(第2)四半期にネオムシティのコミュニティ『ザ・ライン』において大型インフラパッケージを受注したことが、金額の急増につながった」と報告した。

USSBCの経済調査ディレクターであるアルバーラ・アルワジル氏は、「サウジの非石油経済発展に向けて、民間部門への参加を徐々に高めようとする動きが、実を結びつつある」と述べている。

さらに同氏は、「新型コロナウイルスのパンデミックの発生以来、支えとなってきたマクロ経済状況の集大成として、2022年のサウジのGDPは、過去10年間で最高の7.5%に上昇する見込みとなっている」と述べた。

2022年第2四半期には、石油、天然ガス分野で11件、97億SRの契約が成立した。

サウジアラビアで受注したプロジェクトの金額は、パンデミックの影響で2020年に800億SRまで激減したが、2021年には1420億SRまで回復し、その後も加速している。

2022年第2四半期のUSSBC契約発注指数(Contract Awards Index=CAI)は230ポイントに伸び、次の四半期にサウジの建設活動の活発化が予想されることを意味している。

レポートでは「CAIは過去3四半期にわたって200ポイント以上を維持した。この水準を下回ったのは、2021年第3四半期が最後だ」と付言されている。

またレポートは、第2四半期の運輸部門の受注件数は14件で、金額ベースでは223億SRに達し、941億SRを記録した2013年第3四半期以来、ここ9年間で最高の水準となったとしている。

さらに、石油・ガス部門は、前年同期比で66億SR(218%)増加したものの、前四半期比では54億SR(36%)減少したと指摘した。

このレポートによると、第2四半期の水部門の契約受注額は増加し、受注件数計15件で61億SRに達した。

水関連の契約の大半は、国営水道会社(National Water Co.)、海水淡水化公社(Saline Water Conversion Corp.)、サウジ水パートナーシップ公社(Saudi Water Partnership Co.)、環境・水・農業省からの発注が占めた。

水部門は、前年同期比で28億SR(86%)、前四半期比で29億SR(89%)のそれぞれ増加となった。

報告書によると、地域別の受注額ではタブーク州が212億SR(全体の44%)で最大のシェアを占めた。これは、ネオムが「ザ・ライン」の初期開発を含む3つの大型インフラパッケージを受注し、176億SRを計上したことによるもの。

リヤド地域は91億SR(19%)で、2番目に高い数字となった。

このレポートによると、リヤド地域では、土木、運輸、不動産、医療などの分野で多様な受注契約が成立した。

東部州は84億SRで、サウジ国内の受注契約総額の17%を占めた。

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