

オスロ:ノーベル平和賞が金曜日、広島と長崎の被爆者による草の根運動である日本の反核団体「日本被団協」に授与された。
1956年に設立されたこの団体は、「核兵器のない世界を実現するための努力と、核兵器が再び使用されてはならないことを証言によって示した」ことが受賞理由であると、オスロのノーベル委員会の議長ヨルゲン・ワトネ・フリードネス氏は述べた。
日本被団協の共同代表である箕牧智之氏は、ガザ地区の子どもたちの状況は第二次世界大戦末期の日本の状況に似ていると述べた。
「ガザでは、血塗られた子どもたちが捕らえられている。80年前の日本と同じ状況だ」と、箕牧氏は東京での記者会見で述べた。
さらに、同団体が受賞すれば、核兵器廃絶は可能であることを示す取り組みに大きな弾みがつくと付け加えた。
「核兵器廃絶は実現可能であることを世界にアピールする大きな力となるだろう」と箕牧氏は述べた。「核兵器は絶対に廃絶すべきだ。」
「核兵器があるから世界は平和を維持できていると言われている。しかし、核兵器はテロリストによって使用される可能性もある」と彼は付け加えた。「例えば、ロシアがウクライナに対して、イスラエルがガザに対して使用した場合、それですべてが終わるわけではない。政治家はこうしたことを知っておくべきだ」
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— The Nobel Prize (@NobelPrize) October 11, 2024
The Norwegian Nobel Committee has decided to award the 2024 #NobelPeacePrize to the Japanese organisation Nihon Hidankyo. This grassroots movement of atomic bomb survivors from Hiroshima and Nagasaki, also known as Hibakusha, is receiving the peace prize for its… pic.twitter.com/YVXwnwVBQO
ノーベル委員会は、1945年8月の原爆投下を受けて生まれた国際的な「核のタブー」が「圧力下にある」ことに警鐘を鳴らした。
「今年の受賞は、この核のタブーを維持する必要性に焦点を当てたものである。我々には皆責任がある。特に核保有国には」とフリードネス氏は記者団に語った。
昨年は、イランにおける女性への抑圧と戦うために投獄された女性人権活動家、ナルゲス・モハマディ氏が受賞している。
賞金には、金メダル、賞状、賞金100万ドル(1億4889万1500円)が含まれる。
日本の石破茂首相は、この受賞について「長年、核兵器廃絶に向けて取り組んできた団体にノーベル平和賞が授与されたことは極めて意義深い」とコメントした。
授賞式は、賞の創設者であるスウェーデンの発明家であり慈善家であったアルフレッド・ノーベルの1896年の命日である12月10日にオスロで行われる。
ノーベル賞の各賞のうち、平和賞のみがオスロで発表され、その他の部門はストックホルムで発表される。
木曜日には、韓国人作家のハン・ガン氏が、精神的な苦痛と肉体的苦痛、そして歴史的事件の関連性を追求した作品でノーベル文学賞を受賞した。
ノーベル賞のシーズンは、月曜日に経済学賞で幕を閉じる。
AFP