


朝鮮中央通信は2日、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が1日、肥料工場の完工式に出席したと報じた。
北朝鮮国営メディアによって、正恩氏の動静が確認されたのは、4月11日の党中央委員会政治局会議への出席以降、約20日ぶり。米韓メディアから「重体説」が出ていた正恩氏だったが、健在を証明した形だ。
同通信によると、正恩氏は1日、西部・平安南道順川にある肥料工場の完工式に出席した。
正恩氏をめぐっては、政治局会議に出席して以降、4月12日の最高人民会議(国会)を欠席し、祖父・故金日成主席の生誕記念日である同15日に遺体が安置された平壌の錦繍山太陽宮殿の参拝を体制発足後初めて見送ったことから健康悪化説が浮上していた。
米CNNテレビは4月20日、正恩氏が手術後に重体に陥ったと報じ、韓国メディアは正恩氏が「心血管」の手術を受けたと伝えた。情報が錯綜(さくそう)する中、韓国政府は「特異な動向はない」と否定し、トランプ米大統領もCNN報道は「正しくない」などと指摘していた。
JIJI Press