
東京:日本で愛されている富士山が、新型コロナウイルス感染拡大防止のために今年の夏季シーズンは閉鎖となった。月曜日に当局職員が発表した。
日本で最も高い山である富士山を有する静岡県が、山頂までの主要登山道4ルートのうちの3ルートの閉鎖を発表した。
「登山道は夏に開放されるのですが、今年は7月10日から9月10日までの期間も閉鎖のままとします」と静岡県職員はAFP通信に述べた。本来なら富士山の唯一の登山シーズンとなる期間だ。
「これは新型コロナ感染拡大を防ぐための措置です」と職員は述べた。
標高3776m(1万2388フィート)の火山である富士山の登山道が閉鎖されるのは、少なくとも静岡県が1960年に登山道の管理を始めて以来、初めてのことだと彼は付け加えた。
この決定は、隣接する山梨県の吉田ルート閉鎖を山梨県が発表したのを受けて下された。吉田ルートは4つの登山道のうち最も人気のあるハイキングルートだ。
4ルートにある山小屋も同様に閉鎖のままとなる。
ユネスコ世界文化遺産である富士山は、日本の首都である東京からわずか100km(60マイル)しか離れておらず、東京からはっきりと見ることができる。
富士山公式ウェブサイトによれば、昨年は23万6000人の登山客が訪れたという。
富士山はその姿に威厳があるが、実際に登山するとなると登山道の混雑や地形の厳しさなどを挙げて多くの人々が不平を漏らす。
おそらく今シーズンについて、日本の諺が述べている。「富士山を一度も登らぬ馬鹿、二度登る馬鹿」
日本の感染状況はいくつかの欧州諸国や米国に比べれば比較的小規模に抑えられており、確認された感染者は1万6000人余り、死者は749人だ。
日本は先週、新型コロナのために課していた非常事態宣言を多くの都府県で解除したが、東京や大阪など、感染の高い都市は引き続き宣言下にある。
AFP通信