
東京・銀座の歌舞伎座で1日、「八月花形歌舞伎」が幕を開けた。新型コロナウイルス感染症の拡大を受け歌舞伎の公演は3月以降、中止が続いていたが、5カ月ぶりに舞台に灯がともった。
感染症対策で客席を半分以下に絞り、1演目ごとに出演者も観客も入れ替える4部制で実施。一番乗りをした20年来の歌舞伎ファンという男性(58)は「何カ月も見ていないと、その必要性が分かります」と話した。
京都から訪れた20代の女性は「歌舞伎座は安心ですが、街中は心配なので、きょうはすぐ帰ります」と語った。
午前11時からの第1部では、主演の片岡愛之助さん(48)が「一日も早い事態終息の願いを込め舞台を勤めさせていただきます」とあいさつする放送に続けて「連獅子(れんじし)」を上演。唄方や三味線方らはマスクを着けながらの演奏だった。公演は26日まで。
JIJI Press