
菅義偉官房長官は2日、NHKの討論番組に出演し、新型コロナウイルス感染症の拡大を契機として、在宅勤務の活用などにより東京一極集中の是正に乗り出す考えを示した。「コロナにより、地方分散すべきだという課題が浮き彫りになった」と強調した。
菅氏は「現実問題としてテレワークで(月に)7日とか8日とか仕事ができることが今回実証された」と指摘。「そうした社会に向けて一挙に推進することができる最高のチャンスだ」と意欲を示した。
また、先月の豪雨で熊本県を流れる球磨川が氾濫したことに関し、「県管理となっている支流で洪水が多く発生した」と説明。「地方分権で国と自治体が管理する部分を分けたが、連携が大事だ」と述べ、流域全体で治水対策を進める考えを示した。
JIJI Press