
成田空港で、海外渡航者を対象に新型コロナウイルス感染症の検査を行う「PCRセンター」が2日、開設された。ビジネスを中心とする海外との往来再開を受け、国内空港では初めて、来月末から陰性証明書を最短2時間で発行。渡航先で入国時に提出を義務付けられるケースに対応する。
運営する日本医科大が来月末にセンター内で「検査ラボ」を稼働させ、24時間体制で受け付けを開始。検体採取後、2時間程度で陰性証明書を発行する。稼働前は検査を外部委託するため5~6時間かかる。
成田空港に開設された「PCRセンター」内の検査機器=2日午前、千葉県成田市
成田空港に開設された「PCRセンター」内の検査機器=2日午前、千葉県成田市
PCRセンターは三つある旅客ターミナルビルのうち、全日本空輸が中心の第1と日本航空が中心の第2に、それぞれ開設。出国当日に予約なしでも渡航者を受け入れ、料金は3万9800円から。1日当たり最大700件の検査を目指しており、機器の増設でさらに上積みが可能という。
日本医科大の汲田伸一郎常務理事は、「オンタイムで検査結果を見られるので、一番安全で自信を持って出国してもらえる」と語った。
JIJI Press