
東京:2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会会長の橋本聖子は木曜日、東日本大震災の犠牲者に哀悼の意を表し、被災者やコロナウイルスに立ち向かう人々に希望を与えるものとして、スポーツの力を強調した。
2011年3月11日、東北地方太平洋沖で発生したマグニチュード9.0の地震による津波は、この地域に壊滅的な被害をもたらし、福島の原子力発電所ではメルトダウンが発生した。約2万人の方が亡くなった。
橋本は、震災後、スポーツの力が東京大会の招致活動の焦点となり、このコンセプトは新型コロナウイルスのパンデミックに立ち向かうためにも拡張できると述べた。
橋本は、「COVID-19により、史上初の大会延期という事態になりましたが、社会におけるスポーツの役割はますます重要になっています」と声明で述べた。
さらに、被災地の復興に向けて「より一層の決意」が必要だと述べた。
「そうしながらも、安全で安心な東京2020大会の開催を通じて、世界的な危機に見舞われた人々の心を一つにするために最善を尽くしたいと思います」と、コロナウイルスに言及した。
パンデミックの影響で1年延期されたオリンピックは7月23日から8月8日まで、パラリンピックは8月24日から9月5日まで開催される予定だ。
橋本によると、東京のオリンピック招致は当初、日本国民の全面的な支持を得られなかったが、オリンピックが被災地の復興に貢献することを知って、徐々に支持を得られるようになったという。
多くの日本人は、海外からの訪問者がコロナウイルス感染症の再流行を引き起こすのではないかという懸念から、今夏のオリンピック開催に反対していることが調査で明らかになっている。
そのため、日本は海外からの観戦者なしで大会を開催することを決定したと、関係者がロイター通信に語っている。海外からの観客については、今月中に決定される予定だ。
ロイター通信