
アラブニュース・ジャパン
東京:エジプト出身の自動車販売業、スルタン・ヌール氏(49歳)が7月18日、山形県庄内町で行われた補欠選挙で初当選した。県の選挙管理委員会によると、外国人が県内市町村議会に選出されたのは今回が初めて。
スルタン氏は「外国人人材を活用して地域経済を活性化させたい。住民の意見に耳を傾け、まちづくりを頑張りたい」と日本語で抱負を語った
スルタン氏は2001年に来日、鶴岡市で水泳コーチとして働き、2013年に日本国籍を取得。2016年に庄内町に移り,現在そこで働いている。
庄内町に住み、子どもたちの医療制度やスポーツ環境に多くの短所があると感じた。告示3日前に「今がチャンスだ」と出馬を決心したという。
選挙中、支持を訴えるために町をまわった。「農家から頑張れと言われて嬉しかった。若者が地元で就職でき、高齢者も働きやすい町にしたい」
町長選で初当選した元町議会議長の冨樫透氏(58)は「情熱ある町民が手を挙げて来年6月に立候補してもらえる機運を作っていく」と述べた。
アラブ系イスラム教徒として初めて町議会選挙に臨んだことは、日本のマスコミや政界の関心を集めた。日本の市町村議会は国内の行政と財政に関与する。国防や外交など国政には関与していない。