
メディカ=ポーランド南東部=時事: ポーランド訪問中の林芳正外相は2日(日本時間3日)、ロシアが侵攻するウクライナから逃れた避難民を帰りの政府専用機に同乗させる案に関し「まさに調整しており、可能性を追求していきたい」と表明した。ワルシャワで記者団に語った。3日(日本時間同)にはウクライナと国境を接する南東部メディカを訪れた。
メディカで林氏は出入国審査を行う施設を視察。担当者から避難民受け入れの現状について説明を受けた。同地では支援団体が集まる仮設テントが立ち並び、女性や子どもが食料や水を受け取っていた。
林氏は国境の視察後、同じ南東部のジェシュフに移り、ウクライナ在留邦人の支援業務を続ける日本政府の連絡事務所などで外務省職員らを激励。国際機関関係者とも意見を交わす。
2日にはワルシャワで避難民施設を訪問。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)などの国際機関やNGOの代表者とも会い、支援のニーズを聞き取った。避難民の日本受け入れなどを担うスタッフの激励も行った。
林氏は4日、ポーランドのドゥダ大統領やモラウィエツキ首相を表敬訪問するほか、ラウ外相と会談する。
時事通信