
インドネシア公式訪問を終えた天皇、皇后両陛下は、首都ジャカルタ近郊のスカルノ・ハッタ空港から23日夜、政府専用機で羽田空港に到着、帰国された。宮内庁を通じて感想を文書で公表し、同国の若者や同国で暮らす日本の若者らとの交流で「両国の友好親善と協力関係における若い世代の可能性を感じました」と記した。
感想は、ジョコ大統領夫妻らのもてなしに謝意を表した上で、インドネシアの歴史や多様性に富んだ文化への理解を深め、両国間で長年培われてきた友好親善と協力の実績を目の当たりにできたと記述。「私達二人にとってとても思い出深いものとなりました」とし、訪問を契機に両国の「友好親善と協力関係が一層進展することを心から願っています」と結んだ。
両陛下は沖縄慰霊の日に合わせ、現地時間同日午前、滞在していたジャカルタのホテルで黙とうした後、空港へ向かった。長女愛子さまは皇居・御所で、上皇ご夫妻は仙洞御所でそれぞれ黙とうした。
両陛下にとって即位後初となる国際親善目的の外国訪問で、17日にジャカルタ入りし、19日にジョコ大統領夫妻との会見に臨んだ。20日にカリバタ英雄墓地で供花し、大学などを訪れ、同国の若者らと交流した。
21日には天皇陛下が単独でジョクジャカルタを訪れ、特別州知事主催の晩さん会に出席。陛下は22日に世界遺産のボロブドゥール寺院を視察し、ジャカルタに戻った。
時事通信