
エレツ:イスラエルは、パレスチナ人労働者向けのガザの重要な検問所を28日に再開したと発表した。検問所は、イスラエル軍によるハマスの軍事拠点を標的とした攻撃に対して、暴力を伴う抗議デモが行われている間、閉鎖されていた。
イスラエル当局は当初、9月15日のユダヤ教の新年休暇のために、ガザ地区の徒歩のパレスチナ人が唯一利用できる出入り口であるエレツ検問所を閉鎖していた。
しかし、国境沿いで連日デモが行われ、イスラエル兵との衝突でデモ参加者数名が死傷したことを受けて、安全上の理由で閉鎖が延長されていた。
治療を求める患者や外国人はこの検問所の利用を許可されていたが、海岸沿いの飛び領土に住む数千人のパレスチナ人労働者は、イスラエルへの入国を禁止されていた。
パレスチナの民政を担当するイスラエル国防省の組織COGAT(イスラエル占領地政府活動調整官組織)は27日夜、パレスチナ労働者に対して28日朝から検問所が再開されると発表した。
パレスチナ民政庁は、検問所が再開されたことを確認した。
あるAFP特派員は、イスラエルに入国するためのターミナルで、数千人のパレスチナ人が待っているのを目撃した。
COGATが先週発表したところによると、イスラエルはガザ居住者約1万8500人に対し労働許可証を発行した。
約230万人のパレスチナ人が住むガザ地区は、2週間にわたり暴力の伴う抗議デモに揺れた。
デモ参加者はイスラエル軍に対して、しばしばタイヤを燃やしたり、石や火炎瓶を投げたりするなどの手段をとってきたが、イスラエル軍は催涙ガスや実弾で応戦している。
イスラエル軍はまた、飛び領土を支配するイスラム主義勢力ハマスの軍事施設を標的にして、ドローン機による攻撃も行ってきた。
ハマスが管轄する保健省の統計によると、9月13日以降、ガザへの攻撃でパレスチナ人7人が死亡、100人以上が負傷した。
イスラエルは、ハマスが2007年にパレスチナ領土を掌握して以降、ガザ地区の空・陸・海を封鎖している。
ガザ地区では、イスラエルと武装組織との間で散発的に武力衝突が起こっている。
5月には、イスラエルによる空爆やガザからのロケット弾発射による攻撃の応酬で、パレスチナ人34人とイスラエル人1人が死亡した。
AFP