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イスラエル軍、ガザ第2の都市に入る

ガザ地区デイル・アル・バラで、イスラエルの爆撃により破壊された建物から所持品を回収するパレスチナ人たち。(AP)
ガザ地区デイル・アル・バラで、イスラエルの爆撃により破壊された建物から所持品を回収するパレスチナ人たち。(AP)
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06 Dec 2023 08:12:37 GMT9
06 Dec 2023 08:12:37 GMT9
  • ガザ全域で爆撃が激化しており、攻撃はパレスチナ人が安全のために避難するよう言われた行先にも及ぶ

デイル・アル・バラ(ガザ地区):12月5日、イスラエル軍は部隊がガザ第2の都市に入ったと発表した。この間、さらに激化した爆撃によって、子供を含むパレスチナ人負傷者と死者を運ぶ救急車と車が次々と病院に急ぎ、戦争は流血の新たな段階に入った。

イスラエル軍は、ハマス壊滅を目的にガザ南部へと拡大した地上作戦の最大の標的となっていたハーン・ユーニスの「中心部」に到達したと表明した。軍関係者によると、5週間以上前に地上作戦を開始して以来、戦闘の「最も激しい日」を経験したという。その間、ガザ北部でも激しい銃撃戦が繰り広げられている。

戦争開始から2か月近くになって行われている南部への攻撃により、パレスチナ人避難民の新たな波が発生している。支援団体はガザに入る援助物資が十分ではないことから、避難民の増加に対応しきれないとして警戒を強めている。国連によると、ガザの人口の80%以上に当たる187万人が住む場所を追われた。イスラエル軍が新たに発した避難命令により、小さな海沿いの土地であるガザ地区の南部のさらに狭い範囲に人々が追いやられている。

ガザ全域で爆撃が激化しており、攻撃はパレスチナ人が安全のために避難するよう言われた行先にも及ぶ。ハーン・ユーニスのすぐ北にあるガザ中心部の町デイル・アル・バラでは、5日の攻撃で避難してきた数十名が身を寄せていた家屋が破壊された。病院で遺体の数を数えたAP通信記者によると、少なくとも34人が犠牲になり、内少なくとも6人は子供であった。

攻撃を捉えた映像では、破壊されてコンクリートシェルだけになった家屋の上階から叫ぶ女性が映し出されている。その下の建物の残骸が広がる場所では、複数の男性が炎上する車の隣のコンクリート板の下からぐったりとした子供の遺体を運び出している。近隣の病院では、救急隊員が血まみれで動かない、同じ担架に乗せられた幼い少年と少女の蘇生を試みていた。

アメリカがハマスとの紛争でこれ以上多数の死傷者を出さないよう圧力をかける中で、イスラエルはガザ南部への作戦拡大に際して攻撃の精度を高めていると述べている。数週間にわたる爆撃と地上攻撃により、ガザ北部の大部分は壊滅した。

ガザ保健省によると、10月7日以来のイスラエルによる攻撃で、ガザでは1万5,890人(内70%が女性と子供)が死亡し、4万2,000人以上が負傷した。保健省による数字は民間人と戦闘員の死者を区別していない。保健省によると、1週間の停戦が明けた12月1日以降、数百人が死傷し、多くの人がいまだに瓦礫の下に閉じ込められている。

AP

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