
ベイルート:土曜日、反政府勢力のシリア国内に残る最後の主要な砦へのシリア政府軍の爆撃で、民間人6人が殺害され、25人が負傷したと戦争監視者は語った。
「政府軍は、イドリブ市の住宅街を直接、標的にした」とシリア人権監視団は話した。イドリブ市の工業地域と、近くの「サルミンの町の住宅街」も被弾したという。
「子ども二人と女性一人を含む」6人の民間人がイドリブとサルミンで殺害されたほか、25人が、イドリブ県のさまざまな地域への爆撃で負傷したとイギリスに拠点を置く監視団が話した。
さらに、監視団は、政府軍が、この爆撃中に「35を超えるミサイル」を発射したと話した。
アルカイダの元シリア支部に率いられるハイアト・タハリール・アル・シャーム(HTS)は、イドリブ県の大部分と隣接するアレッポ、ハマー、ラタキアの各県の一部を支配している。
HTSは、シリア政府、国連、EUにテロリスト集団だと考えられている。
監視団によると、反政府勢力の砦の一部は、ここ数日、激しい戦闘にさらされてきた。
金曜日には、前日に隣県のアレッポで聖戦主義者が攻撃を開始した後、11人の親政府勢力と5人のHTS戦闘員が殺害されたと言われている。
先月下旬、シリア政府の爆撃で、イドリブ県でオリーブを収穫していた6人の子どもを含む9人の民間人が殺害されたと監視団が、シリア内部の情報源のネットワークからの情報として報じた。
シリアの内戦は、バッシャール・アサド大統領が、2011年に平和的な反政府デモを鎮圧した後、勃発した。
この紛争は、外国の軍隊、民兵、聖戦主義者が参加する壊滅的な戦争へと陥った後、50万人以上の人々が殺され、何百万人もが住処を追われた。
2020年3月の政府軍の攻撃後にロシアとトルコの仲介により、イドリブで停戦が宣言されたが、停戦合意は繰り返し破られてきた。
AFP