
ロンドン:駐英イスラエル大使が、二国家解決の拒否を表明した数日後、駐英パレスチナ大使のフサム・ゾムロット氏が、パレスチナ側は二国家解決に向けた交渉を目指すと述べた。
ゾムロット氏は、スカイニュースの取材に対し、パレスチナ解放機構は依然としてパレスチナ人の代表機関であり「二国家解決とイスラエルによる占領の終焉を含む国際的な決議を固持する」と述べた。
さらに同氏は「もしイスラエルがその気になれば、パレスチナ人は対応する十分な機関を持っている」と付け加えた。
今週初め、駐英イスラエル大使のツィピ・ホトベリ氏は、ガザでの戦争終結後もイスラエル側が二国家解決を受け入れる可能性は「絶対に」ないと述べていた。
2023年10月7日に開始されたガザ地区への攻撃後、ガザ地区でハマスへの支持が高まっていることを示した世論調査の結果について尋ねられたゾムロット氏は、過去数十年にわたるイスラエルの行動が、人々の政治的解決への希望を失わせたと述べた。
「10月7日の戦争開始以前に、30年間にわたりイスラエルはあらゆる機会を利用して、人々から、未来が変わることへの希望を奪い、土地を盗み、人々を追い出し、家を破壊し続けてきた」と付け加えた。
「突然、イスラエル大使が二国家解決は絶対にノーだと言い出し、困惑している。」
イスラエルは、10月7日の攻撃開始後、ガザ地区へ全面的な侵攻を行い、1万8500人以上のパレスチナ人が殺害され、ガザ地区は深刻な人道危機に追いやられている。