
エルサレム:戦争を巡る対立が深まるなか、イスラエルの諜報特務庁長官は13日、ガザ停戦案についてエジプトとアメリカの担当者と協議するためカイロに向かった、とイスラエル当局者がAFPに語った。
イスラエル諜報特務庁(モサド)のデイビット・バルネア長官は、中央情報局(CIA)のウィリアム・バーンズ長官と会談する予定である、とイスラエル当局者が、機密性の高い議論のため匿名を条件に述べた。
両者はエジプトの首都で、カタールのトップ外交官であり、前回のガザ停戦の仲介役を務めたシェイク・ムハンマド・ビン・アブドルラフマン・アール・サーニー首相と合流する予定である。
状況に詳しいアメリカ政府関係者は13日、イスラエルが先週、ガザを統治するハマスからの最初の返答を拒否したことを受けて、バーンズ長官がカタール仲介の停戦案に関してカイロで会談する予定であることを認めた。
ベンヤミン・ネタニヤフ首相は、約140万人が避難しているガザ南部の都市ラファに軍隊を派遣し、ハマス殲滅のためのイスラエルの作戦を継続すると宣言した。
国務省のマシュー・ミラー報道官は12日、アメリカはラファの民間人に対する「信頼できる計画」なしでは「全面的な軍事作戦を支持しない」と述べた。
ミラー報道官の発言は、イスラエル軍がガザで拘束されていた2人の人質を救出した数時間後のことで、ハマスが統治するガザの保健省によれば、猛烈な空爆を伴う作戦で約100人のパレスチナ人が死亡したという。
ハマスは、イスラエルによる最近のガザ空爆で複数の人質が死亡したと発表しているが、AFPはこの主張を独自に検証できていない。
戦争の発端となったハマスによる10月7日のイスラエル南部襲撃の際、武装勢力は約250人を捕虜にした。イスラエル当局によれば、11月の停戦後もガザには約130人が残っており、そのうち29人は死亡したとみられている。
公式発表に基づくAFPの集計によると、ハマスの襲撃によりイスラエルでは約1,160人が殺害され、そのほとんどは民間人だった。
保健省によると、イスラエルによるガザへの執拗な砲撃と地上攻撃により、女性と子供を中心に少なくとも28,340人が殺害された。
AFP