
ポート・スーダン:アムネスティ・インターナショナルは木曜日、戦争で荒廃したスーダンに溢れる武器に関する報告書の中で、ダルフールに対する武器禁輸をスーダン全土に拡大するよう国連に要請した。
スーダンの正規軍と準軍事組織である即応支援部隊(RSF)との間の15ヶ月に及ぶ戦争は、「世界中の国家や企業による、スーダンへのほぼ無制限の武器供給によって助長されている」と権利監視団は述べた。
「スーダンの紛争を助長する新兵器」と題された新しい報告書は、ロシア、トルコ、セルビア、中国などの国々から最近製造された、あるいは譲渡された武器が輸入され、戦場で使用されていることを明らかにした。
トム・ペリエロ駐スーダン米特使によれば、昨年4月の戦争勃発以来、数万人が死亡し、その犠牲者は15万人に達するとの見方もある。
また、1千万人以上の人々が生活基盤を奪われ、国連が世界最悪の難民危機と呼ぶ事態を引き起こしている。
「何十万という武器、何百万という弾薬がスーダンに持ち込まれ、大量の人権侵害に拍車をかけている」と、アムネスティの上級危機顧問であるブライアン・キャストナー氏はAFPに語った。
既存の武器禁輸措置は2004年以降、スーダン西部のダルフール地方にのみ適用されているが、「焦点が絞られすぎ」ており、「これらの武器の流入を抑制する上で意味のある影響を与えるには、あまりにもお粗末な実施」である、と報告書は指摘した。
国連安保理は「早急に武器禁輸措置をスーダンの他の地域にも拡大し、監視と検証のメカニズムを強化しなければならない」と、アムネスティの東部・南部アフリカ担当シニア・ディレクターであるデプロス・ムチェナ氏は述べた。
アムネスティがスーダン戦争への対応を「ひどく不十分」と評した安保理が禁輸措置を延長しなかったとしても、「すべての国家と企業主体は、スーダンへの武器と弾薬の供給を直ちに停止しなければならない」さもなければ、武器に関する条約や国際人道法に違反するリスクがある。
双方が民間人を意図的に標的にした戦争犯罪、居住区への無差別砲撃、人道援助の妨害などで繰り返し非難されている一方で、何百万人ものスーダン人が飢餓の瀬戸際で苦しんでいる。
キャストナー氏によれば、スーダンに流入する大量の小火器は深刻な懸念材料だとし「大半の人が小火器によって殺されています。性暴力や 強制退去を含むほとんどの暴力は、小火器によって助長されています。ライフル銃を持った個別の兵士が住民を家から追い出し焼き払っているのです」と彼は続けた。
月曜日、フランスの医療慈善団体「国境なき医師団」は、スーダンの首都にある主要病院のひとつで治療を受けている数千人の戦傷者のうち、53%が銃創を負っていると発表した。
AFP