
ドバイ:ドバイ国際空港は今年上半期、その巨大なターミナルを通過した旅行者が過去最高の4490万人に達し、コロナウイルスのパンデミック後の航空ブームで、国際旅行で世界一忙しい空港が過去最高記録を更新する勢いを取り戻した。
水曜日に発表された決算は、DXBとして知られる空港を本拠地とする長距離航空会社エミレーツ航空が記録的な年間黒字を達成したことに続くもので、ドバイが今後10年間で350億ドル近くを投じて計画された飛行場への事業移転を計画していることを受けてのものだ。
一方、不動産ブームと過去最高の観光客数により、アラブ首長国連邦の都市国家ドバイはもはや単なる乗り継ぎ地ではなく、より多くの旅行者の目的地となっている。
ドバイ空港のポール・グリフィス最高経営責任者(CEO)は声明で、「今年上半期の記録的な業績は、世界の航空ハブとしての戦略的重要性を浮き彫りにした」と述べた。「ドバイは、世界中から人材、ビジネス、観光客を誘致するグローバル都市の最前線にあり、ドバイへの玄関口であることを誇りに思います」
同空港の2018年の旅客数は8,910万人で、パンデミック前の過去最も忙しい年だった。2022年には6,600万人、2023年には8,690万人の旅客が通過した。
「2024年には年間9,180万人が見込まれており、記録を更新する勢いです」とグリフィス氏は付け加えた。
DXBは長い間、世界の航空業界とドバイ経済の健全性のバロメーターとして機能してきた。ドバイ首長国と航空会社は、パンデミック(世界的大流行)からの立ち直りが遅い国々があるなか、観光業を推し進めることでパンデミックからいち早く立ち直った。
そのため、パンデミック中に一時閉鎖された空港は、現在では交通渋滞で疲弊している。ドバイの首長、シェイク・ムハンマド・ビン・ラーシド・アール・マクトゥーム殿下は4月、DXBの業務をドバイ・ワールド・セントラルのアル・マクトゥーム国際空港に移す計画を発表した。
計画では、アラビア半島の伝統的なベドウィンのテントを彷彿とさせる、曲線を描く白いターミナルを建設することになっている。空港には5本の平行滑走路と400の航空機ゲートが設置される予定だ。現在、同空港の滑走路はドバイ国際空港と同じく2本しかない。
DXBから約45キロ(28マイル)離れたアル・マクトゥーム国際空港は、2010年にターミナル1つで開港した。パンデミック時にはエミレーツ航空の2階建てエアバスA380やその他の航空機の駐車場として使用され、その後、貨物便やプライベート便が就航し、徐々に活気を取り戻してきた。2年に1度のドバイ・エアショーも開催され、広大な何もない砂漠が広がっている。
シェイク・モハメッド殿下による発表では、ドバイのさらなる南への拡大計画が指摘された。すでに、その近くの2020年万博会場では、購入者向けに住宅が提供されている。
AP