
ワシントン:米国下院外交委員長は木曜日、人権上の懸念から数ヶ月間保留されている2000ポンド(907kg)爆弾を含むイスラエルへの武器輸送を迅速化するよう、ジョー・バイデン大統領に促した。
「同盟国イスラエルへのすべての武器輸送を確実にするため、2000ポンド爆弾を含む武器の輸送を早急に進めるよう、本日中に措置を講じることを強く要請する」と、マイケル・マコー下院議員は木曜日にロイター通信が入手した、バイデン氏宛ての書簡で述べた。
米国の主要な対外武器販売をすべて審査する立場にあるマコール氏は、イスラエルへの10件以上の武器売却計画が最終承認待ちの状態が4か月以上続いていることも把握しており、迅速な処理を促した。
ホワイトハウスはコメントの要請にすぐには応じなかった。
マコー氏は、中東で広範囲にわたる戦争が勃発するのではないかという世界的な懸念が高まる中、この書簡を送った。この懸念は、バイデン政権がイスラエルへの支援を強化すべきだというワシントンでの声に拍車をかけている。
イスラエルは、パレスチナ自治区ガザ地区でハマスとほぼ1年間にわたって戦闘を続けており、2週間にわたる激しい空爆の後、レバノン南部に軍隊を派遣し、イランが支援する武装組織ヒズボラを標的にしている。
火曜日には、イランがイスラエルに180発以上の弾道ミサイルを撃ち込んだ。イスラエルは報復すると宣言している。
共和党員たちは数ヶ月前から、ガザ地区の人口密集地域に与える影響を懸念して、2000ポンド爆弾の1回分の出荷を一時停止するという今年初めのバイデン氏の決定を覆すよう強く求めていた。
2000ポンド爆弾1発で分厚いコンクリートや金属を貫通し、広範囲に爆風を巻き起こすことができる。
「イスラエルがこのような大型爆弾を必要としないことを私たちは皆願っているが、ハマスやヒズボラを含むイスラエルの敵が意図的に深く埋設した地下の掩蔽壕やトンネルを使用しているため、作戦上は必要不可欠なのだ。私は、出荷準備の整ったこれらの兵器を直ちにイスラエルに送ることを許可するよう求める」とマコー氏は書いている。
ロイター