
バンコク: タイは、ガザにおける敵対行為の再開に「失望している」と述べ、タイ人を含む人質の解放を求めた。
イスラエルは火曜日、戦争で荒廃した飛び地への新たな攻撃を開始し、1月19日の停戦以来の比較的穏やかな状況を打ち砕いた。
ガザの保健省によれば、この攻撃は1月の停戦以降で最も多くの犠牲者を出し、500人以上が死亡したという。
同省は土曜日に、過去48時間のイスラエルのガザ攻撃で、少なくとも130人のパレスチナ人が死亡し、263人が負傷したと発表した。
「タイは、ガザ地区での敵対行為の再開を深く懸念し、失望している」とタイ外務省の声明は発表した。
東南アジア諸国は、「関係者すべてが最大限の自制を行使し、敵対行為を停止し、停戦と人質合意を履行するための交渉を再開すること」を求めた。
また、ガザに残された人質(タイ人1名を含む)の解放と、タイ人2名の遺体の送還を求めた。
ハマスが2023年10月7日にイスラエルを攻撃した際、31人のタイ人が拉致され、同年末までに23人が解放され、5月に2人の死亡が確認された。
さらに拉致されたタイ人5人は、1月の停戦による解放後、2月に帰国し、タイ人1人はまだガザで生存しているとみられている。イスラエルは、ハマスが残りの人質を解放するまでパレスチナ自治区を攻撃すると述べているが、イスラエル国内では、この戦略は捕虜の命を危険にさらすだけだという意見が多い。
パレスチナの政治アナリストで、パレスチナ自治政府の元大臣であるガッサン・アル・カティブ氏は、ハマスが人質を解放するのは、イスラエルが1月の停戦条件を受け入れた場合だけだと考えている。
「イスラエルの圧力で人質が解放されれば、ハマスには何の保証もなくなります。ハマスはイスラエルからのいかなる言動も信用しないだろうが、こういった保証は仲介役のエジプト、アメリカ、カタールといった第三者からもたらされるべきです」と同氏は続けた。
ドイツ、フランス、イギリスの政府は、イスラエルに人道的アクセスを回復するよう求める共同声明で、ガザでの即時停戦を求めた。
E3として知られる3カ国の外相は声明で、「我々はイスラエルに対し、水と電気を含む人道的アクセスを回復し、国際人道法に従って医療へのアクセスと一時的な医療避難を確保するよう求める」と発表した。
さらに「民間人の犠牲者に愕然とする」と述べ、パレスチナのハマスに対し、イスラエルの人質を解放するよう求めた。
外相らは、イスラエルとパレスチナ間の紛争は軍事的手段では解決できず、長期的な停戦が和平への唯一の道であると述べた。
そして、ガザにある国連プロジェクトサービス機関(UNOPS)の建物に影響を与えた事件に「深い衝撃を受けている」とし、事件の調査を求めた。
AFP – ロイター