
テヘラン:コロナウィルスへの不安を抱きながらも、何百人という敬虔なイラン国民が5月13日(水)に一時的に再公開されたモスクを訪れ、一年で最も神聖なる期間の一つであるラマダンの祈りを捧げた。
テヘラン西部にあるレイハナ・アル=フセイン(Reihanat Al-Hussein)モスクでは、人々は指定された場所に座ってほぼ常時マスクを着用し、ソーシャルディスタンシングを守って いた。
祈祷用のマットとコーランを握りしめながら、彼らは家族を伴ってモスクを訪れ、中には赤ちゃんを連れた夫婦もおり、皆意気揚々としていた。
入りきらない参拝者たちはモスクの外の敷地にまで溢れ、そこでは衛生員に消毒措置を施された。
しかし、モスク内の後方座席では一部の人々が近接しすぎて座っており、バスィージ軍の民兵らが人々に一定の距離を開けるよう促していた。
イランはライラ・アルカドル(Laylat Al-Qadr)に向けて午前0時から2時間モスクの再開に踏み切った。
イスラム教国であるイランは、中東で多くの死者を出しているCOVID-19への感染拡大防止策の一環として3月にモスクや聖廟を閉鎖した。
2月19日にシーア派教徒の聖地ゴム(Qom)で初めての感染者が確認されて以来、イランの全31郡にあっという間に感染が拡散した。
イランでは6,800人近くの人々が亡くなっている。
ハッサン・ローハニ大統領政権は、この危機に対する対応の遅さに関して非難の矢面に立っているが、今回参拝者が保健ガイドラインを遵守していることを称賛した。
「モスクを公開した場合に市民が保健ガイドラインをどれほど守ってくれるかが懸念されていたが、昨夜は特別な儀式となった」とローハニ大統領は言った。
そして「参拝者たちはどのモスクでもすべての健康安全上の指示に従ってくれていた」という大統領の言葉が放映された。
AFP