
ベルリン:ドイツの外交筋が日曜日にAFP通信に語ったところによると、欧州諸国は、米国が1ヶ月前にイランの核施設を攻撃して以来初めてとなる、イランの核開発プログラムに関する新たな協議を数日中に行う予定だという。
E3として知られるイギリス、フランス、ドイツは、「来週にも更なる協議を行うべく、イランと接触している」という。
E3は最近、テヘランが交渉のテーブルにつかなければ、対イラン国際制裁を再開すると警告していた。
イランのタスニム通信も、無名の情報筋の話として、テヘランが欧州3カ国との協議に合意したと報じた。
会談の日程と場所については現在協議中だという。
「イランが核兵器を保有することは決して許されない」
「だからこそ、ドイツ、フランス、イギリスは、イランの核開発プログラムに対する持続可能で検証可能な外交的解決策を見出すために、E3形式で集中的な取り組みを続けているのだ」と同筋は付け加えた。
イスラエルと西側諸国は、イランが核兵器開発を目指していると長い間非難してきた。
イスラエルは6月13日、この地域の宿敵であるイランに対し、主要な軍事施設や核施設を標的とした奇襲攻撃を開始した。
米国は6月22日、イランの核開発計画に対して独自の攻撃を開始し、テヘラン南方のコム県にあるフォルドゥのウラン濃縮施設、イスファハンとナタンツの核施設を攻撃した。
イランと米国は、イスラエルがイランに対して12日間の戦争を開始する前に、オマーンの仲介者を通じて数回にわたって核交渉を行った。
しかし、ドナルド・トランプ米大統領がイスラエルとともにイランの核施設を攻撃するという決定を下したことで、交渉は事実上打ち切られた。
E3諸国がジュネーブでイラン代表と最後に会談したのは6月21日のことで、これはアメリカの攻撃のわずか1日前だった。
また日曜日には、ロシアのプーチン大統領がクレムリンで、イランの核問題に関する最高指導者の最高顧問であるアリ・ラリジャニ氏と突然の会談を行った。
ラリジャニ氏は「中東情勢とイラン核問題をめぐるエスカレートする情勢についての評価を伝えた」と、クレムリンのドミトリー・ペスコフ報道官は予告なしの会談について述べた。
プーチン大統領は、「中東情勢を安定させる方法と、イラン核開発計画の政治的解決に関するロシアのよく知られた立場を表明した」、と付け加えた。
モスクワはイランの聖職者指導部と友好的な関係にあり、テヘランに重要な支援を提供しているが、米国がイスラエルの空爆作戦に参加した後も、そのパートナーの後ろ盾として力強く揺さぶられることはなかった。
イランと世界の列強は2015年に「包括的共同行動計画(JCPOA)」と呼ばれる協定を結び、制裁緩和と引き換えにテヘランの核プログラムに大幅な制限を設けた。
しかし、苦労して勝ち取ったこの協定は、トランプ大統領の最初の大統領就任中であった2018年に、アメリカが協定から離脱し、イランに制裁を再強制したことで、崩壊し始めた。
欧州諸国はここ数日、イランが協定に違反した場合に制裁を再発動できる、協定の「スナップバック」メカニズムを発動すると脅している。
イランのアッバス・アラグチ外相は、金曜日にヨーロッパ諸国と電話会談した後、西側諸国はスナップバック制裁を再開する「道徳的(あるいは法的)根拠がまったくない」と述べた。
彼は日曜日にソーシャルメディアに投稿した。
イスラエル政権とアメリカの最近のいわれのない違法な軍事的侵略への政治的・物質的支援を含む彼らの行動と発言を通じて、E3はJCPOAの『参加者』としての役割を放棄した」とアラグチ氏は述べた。
そのため、終了した国連安保理決議を復活させようとする試みは「無効だ」とアラグチ氏は付け加えた。
イランは、どんな妄信的な『汚い仕事』にも打ち勝つ能力があることを示したが、常に誠意をもって意味のある外交に応じる用意がある」とアラグチ氏は書いている。
しかし、ドイツの情報筋は日曜日に、「夏に解決策が見いだせなければ、スナップバックもE3の選択肢のひとつだ」と述べた。
最高指導者ハメネイ師の顧問であるアリ・ヴェラヤティ氏は先週、テヘランがウラン濃縮活動を放棄することを条件とするならば、米国との新たな核協議は行われないだろうと述べた。