
バグダッド:イランが支援するイラクの多数の武装グループが、イラク政府がアメリカ軍の撤退スケジュールを提示することを条件に、米軍に対するロケット攻撃を一時停止することに合意したと、グループの1つが日曜に話した。
「各派閥は条件付きの停戦を提示した」と、イランの支援を受ける武装集団カターイブ・ヒズボラの広報担当者モハメッド・モヒは述べた。
「米軍を標的にしてきた者たちを含め、(米国に対する)抵抗勢力の全派閥が含まれる」と、モヒはロイターに語った。
モヒは、イラク政府は外国の軍隊がイラクから撤退することを求めた1月の国会決議を実行しなければならないと話した。
国会のこの決定は、バグダッド空港での米国のドローン攻撃を受けて下された。この攻撃ではイラン軍の黒幕ガーセム・ソレイマーニーと、イラク最大のシーア派民兵組織の司令官アブー・マフディー・アルムハンディスが殺害され、イラク領土でイランと米国が全面的に対立する懸念を引き起こした。
モヒによれば、政府はこの決定を実施する期限を設けていないという。しかし、「もし米国に撤退の意志がなく、国会の決定を尊重しないのならば、各派閥はあらゆる武器を自由に用いるだろう」と警告した。
また、米軍や外交施設へのカチューシャ・ロケットの発射は、「同国で歓迎されていないこと」と、より強烈な攻撃が続く可能性があることを伝える単なる「メッセージ」と述べた。
米国当局者は、イラクにある米国施設への多数のロケット攻撃に対し、カターイブ・ヒズボラを非難している。
カターイブ・ヒズボラはそれらの攻撃の実行を否定する。より小規模で以前は知られていなかった武装集団が、攻撃の一部を行ったと主張した。
イラクの治安関係者は、それらの集団はカターイブ・ヒズボラや、イランと同盟を組むその他のより大きな民兵組織とつながりがあると考えている。
ロイター