
アラブニュース
ロンドン:米国財務省が金曜日に報じたところによると、ハシュド・アル・シャアビの議長で元イラク国家安全保障補佐官ファリ・アル・ファイヤドが深刻な人権侵害に関係しているとして制裁措置をとった。
同省によると、アル・ファイヤドは、2019年10月に始まったイラクの抗議行動抑制のため、イランイスラム革命防衛隊(IRGC)の支援を受け、2019年後半に結成のハシュド・アル・シャアビ民兵組織の指導者で主に構成された「crisis cell」の一員であった。
イラクの民間人は、抗議行動で汚職、失業、経済停滞、イラク内政へのイランの干渉に反対するデモを行っていたが、イランと同盟を結ぶハシュド・アル・シャアビの構成員に攻撃されたと同局は付け加えた。
スティーブン・ムニューシン財務長官は、「イランと同盟を結ぶ過激派やファリ・アル・ファイヤドなどの政治家が、イラクの民主主義と市民社会に対して暴力的キャンペーンを行っている」と述べた。
「米国は、平和的に抗議し、正義を求め、自国の汚職根絶のために活動するイラク国民を否定しようとした人権侵害の責任者をイラクで引き続き拘束する」とムニューシン財務長官は付け加えた。
アル・ファイヤドを議長、最高司令官とするハシュド・アル・シャアビは、イランと密接な関係がありイラク政府により監視されている。