
AP、アンマン
10日、ヨルダンのアブドラ国王はイスラエルに使用権を認めていた2つの土地に対する「完全な主権」を主張し、両国の歴史的な和平条約締結から25年間続いてきた合意の延長を行わないと発表した。
アブドラ2世国王は政府の新閣僚に向けたスピーチで、「和平条約において決定されたグマルとアル・バクーラという2つの土地に関する使用権延長を認めず、これらの土地に対する完全な主権を行使する」と述べた
この土地を70年以上に渡って支配し続けてきたイスラエルは、1994年の和平条約締結によってこれらの地域の使用権を認められてきた。この地域のうちの1つはイスラエル南部で人気の観光地となっており、ヘブライ語で「平和の島」という意味を持っている。
しかし両国の関係が冷え込む中、アブドラ国王は今年はじめ、これらの土地の使用権延長を認めないと発表していた。