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ネタニヤフ時代の終わりが、イスラエルの政治ドラマの一シーンとなるか

 議会で6つの重要ポジションを有すヤミナ党の極右政治家、ナフタリ・ベネット氏(右)は、ベンヤミン・ネタニヤフ首相(左)が同国の指導者としての記録を維持するかどうかの鍵となるだろう。(ロイター)
 議会で6つの重要ポジションを有すヤミナ党の極右政治家、ナフタリ・ベネット氏(右)は、ベンヤミン・ネタニヤフ首相(左)が同国の指導者としての記録を維持するかどうかの鍵となるだろう。(ロイター)
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31 May 2021 12:05:21 GMT9
31 May 2021 12:05:21 GMT9
  • 議会で6つの重要ポジションを有すヤミナ党の極右政治家、ナフタリ・ベネット氏が影の影響力を持つ
  • しかし、イスラエルの政治評論家は何があってもおかしくないという

エルサレム: イスラエルは日曜日、ベンヤミン・ネタニヤフ首相の国家指導者としての差し迫った終わりをめぐって政治ドラマの様相を呈す。

2年間で4回の決着のつかない議会選挙の後、野党指導者ヤイル・ラピッド氏が新政権を樹立するための28日期間が水曜日に期限切れとなった。メディアの報道は、彼がネタニヤフ氏の12年間の首相任期を終わらせる連立を組むに近いだろうと伝えた。

ラピッド氏の成功の可能性は、主に議会で6つの重要ポジションを有すヤミナ党の極右政治家、ナフタリ・ベネット氏にかかっている。

ベネット氏(49歳)は、イェシュ・アティド党を率いるラピッド氏とタッグを組むかどうか、おそらく日曜日に発表すると広く期待されていた。

しかし、まずベネット氏は、ネタニヤフ氏の反対派たちが左派、中央派、右派からなる「変幻自在」の政府だと表現する政府に裏で参加する、彼自身の党の議員の結集を図らなくてはならないだろう。

行き詰まりに終わった3月23日の選挙後、議会の過半数に及ばないこのような多様なグループらは脆弱であり、政治的見解がヤミナ党の見解とは大きく異なるアラブ系国会議員による外部の支持を必要とする。

ベネット氏はここ数日沈黙を守っており、一方リクード党党首のネタニヤフ氏は、金曜日にツイートとビデオで、彼自身の任期が終わろうとしているとの憶測をあおった。「リアル・アラート」と彼は書き、危険な「左翼」政権が選択肢の中に入っていると警告した。

ヤミナ党は土曜日遅く、ベネット氏が中道派のラピッド氏に引き渡す前に首相を最初に務めるという取引に合意したとの報道を受け、ベネット氏が日曜日に議員たちと会い、状況を報告する発表した。

ベネット元国防相は、2009年以来連続して政権をもち、現在は彼が自身否定する汚職容疑をかけられている右翼指導者、ネタニヤフ氏(71歳)が追放されるのを未然に防いできている。

ラピッド氏との合意は、イスラエルとガザの武装勢力の間の紛争が5月10日に勃発する直前に確定したのだと広く報じられており、ベネット氏は紛争の間、中道派や左派との連立をこころむ努力を放棄していたと言われている。

しかし、停戦が続いていることから、アラブ人とユダヤ人間のイスラエルでの街頭暴力の波が去り、ラピッド・ベネットのパートナーシップがまた軌道に戻る可能性が考えられる。

ただ、イスラエルの政治評論家は何があってもおかしくないという。

「反首相ベンヤミン・ネタニヤフ政権への変化はまだ達成されていない」と政治コラムニストのヨッシ・ヴェルター氏は日曜日に左派ハーレッツ紙に書いた。

「シャンパンを開けるのは時期尚早であり、喪服を着るのにも時期尚早だ」と彼は言い、ヤミナ党の議員がラピッド氏との取引に対して右からの圧力に耐えられるかどうか疑問に思うという。

ラピッド氏(57歳)が水曜日までに政府を発表しなかった場合、2019年4月以来5回目のイスラエルの選挙は、ベネット氏が避けたいと言っている見通しとなる可能性が高い。

ロイター

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