
アラブニュース
ロンドン:月曜に発表された報告書で、イギリス人を感化する試みでイランがイギリスで反サウジ・反イスラエルの言論を推進するフェイクニュースサイトを主導していることが明らかになった。
ポール・スコット博士が執筆し、ヘンリー・ジャクソン協会が発行した100ページにわたるこの報告書では、イランが複雑なウェブサイトのネットワークを用いてイギリスの政治に影響を及ぼそうと試みていたと明らかにした。
同報告書はバーミンガム拠点と称しながらもイランの電話番号に繋がっていたあるサイトについて、「反サウジや反イスラエル、パレスチナ支持の内容の記事や、イランの国営テレビ局Press TVの素材を転用したものがあった」と指摘した。
また他に、britishleft.comというウェブサイトについても、執筆者の一人エレナ・コワルスキー(Elena Kowalsky、またKowalskiの表記もあり)がイラン関係のツイッターアカウントと繋がっている、イラン主導のサイトであることが明らかになった。
同報告書は「同サイトおよび執筆者らはイラン製のフェイクと考えられる素材を推進することで相互の信憑性の向上を図る傾向があった」と指摘した。
さらに、「イランは自国の敵とみなす国の政治システムを破壊する目的で、インターネットで情報を拡散し虚偽のウェブサイトやアカウントを作る国であることを自ら示した」と指摘した。
これはイランの戦術として前例がないものではない。2020年10月にはアメリカ法務省は虚偽の情報やフェイクニュースの拡散を試みた、政権と結びついた92のサイトを閉鎖した。
閉鎖されたウェブサイトの中には、アメリカの正規の独立系報道機関と称しながら実際はイランのテロリスト指定のイスラム革命防衛隊が秘密裏に運営していた、トラフィックの多い4つのサイトがあった。