

アラブニュース
ジェッダ:イスラエルの新首相は、イスラム教の3番目の聖地であるエルサレムのアル・ハラーム・アル・シャリフではユダヤ人に「礼拝の自由」が与えられていると主張した後の19日、この発言を撤回した。
実際には、この場所はイスラム教のワクフを通じてヨルダンが管理しており、ユダヤ人は訪問は可能だが、礼拝はできない。ナフタリ・ベネット首相の事務所は19日、現状に変化はないと同首相が現在は認めていることを明らかにした。
18日には、1600人以上のユダヤ人過激派が遺跡内をパレードし、イスラエルの治安部隊が道を開けるためにアル・アクサモスクのイスラム教徒の礼拝者に対してゴム弾や催涙弾を発射し、パレスチナ人の間で怒りの声が上がった。
ユダヤ人過激派は、2000年以上前に2つの神殿が破壊されたことを記念してこれを悼み、悔い改める日、ティシュアー・ベ・アーブを迎えていた。ユダヤ人は、この丘の上にある構内には、かつて神殿が立っていたと信じており、この場所をユダヤ教で最も神聖な場所である神殿の丘と呼んでいる。
ベンヤミン・ネタニヤフ前首相の下では、ユダヤ人過激派が警察の保護下にある敷地内に頻繁に侵入し、イスラム教徒の礼拝者らとの衝突を引き起こしていた。
政治アナリストでアラブニュースのコラムニストであるオサマ・アル・シャリフ氏は次のように述べた:「ベネット氏が差し当たり発言を撤回したとはいえ、現実としては、イスラエルは現状維持の合意を無視し続け、ユダヤ人グループがこの場所を襲撃するのを認めるだろう」。
「いずれ、更なるインティファーダや地域紛争にさえも発展するような大惨事が起こるだろう。世界は、そのような大惨事が起こる前に、イスラエルによる違反行為を制限する必要がある」。