



アラブニュース
ジェッダ:米国はイラクでの戦闘任務を2021年末までに終了するが、イラク政府との対テロ連携は継続する。ジョー・バイデン大統領が26日、明らかにした。
バイデン氏はホワイトハウスでイラクのムスタファ・アル・カディミ首相と会談し、次のように述べた。「米国のイラクでの役割はイラク軍への助言と訓練にシフトするだろう。ダーイッシュからの継続的な脅威に対処するためだ。ダーイシュは先週バグダッドの市場で自爆テロを起こし、30人を殺害した」
バイデン氏とアル・カディミ氏は、米国とイラクの戦略的対話の一環として、大統領執務室で初めての直接会談を行った。
バイデン氏は「我々のイラクでの役割は……ダーイッシュの再興に対処するのを支援するために、対応できるようにすることと、訓練と支援を続けることになる。だが、年末までに戦闘任務に関わることはなくなるだろう」と述べた。
イラクには現在、米兵2500人が駐留しており、ダーイッシュの残党への対処に注力している。
This afternoon, I’ll be hosting Prime Minister Mustafa Al-Kadhimi for a meeting in the Oval Office. I look forward to strengthening the strategic partnership between the United States and Iraq and working to advance bilateral cooperation.
— President Biden (@POTUS) July 26, 2021
米国のイラクでの役割は、自衛のためのイラク軍の訓練と助言に完全にシフトする。
米国の重点は既にイラク軍の訓練に移っているため、このシフトの影響は限定的とみられている。
2003年3月、米主導の連合軍は、独裁者であるサダム・フセイン氏を追放するためにイラクに侵攻した。近年、米国の任務は、イラクとシリアにいるダーイッシュのテロリストの打倒と「カリフの統治」の解体の支援が中心となっていた。
「任務完了を宣言する者はいないだろう。目標はダーイシュの永続的な敗北だ」と政府関係者は話した。
米政府によると、バイデン氏とアル・カディミ氏は、米政府によるコロナ対策支援、イラクの民間セクターへの支援、気候変動に関する協力についても話し合った。