
チュニス:チュニジアとリビアは、両国間の国境を17日に再開するとチュニジアの大統領府が発表した。チュニジアの新型コロナウイルス患者が急増したために、国境は2ヵ月前に閉鎖されていた。
チュニジア大統領がリビアとの国境検問所を現地時間午前7時(グリニッジ標準時6時)に再開する命令を出したとする声明を、カイス・サイード大統領府が発表した。
リビアは、チュニジアでコロナ感染者が急増したことから、7月8日に両国間の陸路の国境を閉鎖し、航空便の運航を停止させた。これを受けてチュニジアも、自国の検問所を閉鎖していた。
しかし、感染者数が急速に減少したことから、両国の当局は、感染の可能性を抑える措置を施した上で国境を再開することに合意した。
チュニジアとリビアは、「両国の感染状況の進展に応じて変更の可能性のある」コロナ協定に合意したとの声明をチュニジアが発表した。
「違反」があった場合には、国境再開について再検討されることになると同声明は付け加えている。
公式データで8月に世界最悪レベルであったチュニジアの感染者数は、その後大幅に改善された。
人口1170万人のチュニジアは14日、新規感染者1142人と死者9人を記録した。
国境の再開は、サイード大統領と9日にチュニスを訪問したリビアのアブドルハミド・ドベイバ暫定首相との話し合いにおける重要な論点であった。
ラス・アル・ジデイル検問所とダハビヤ検問所は、チュニジアの貧困地域である南部の商人たちにとっては経済的に重要なライフラインであり、その一方で、多くのリビア人も国境を越えて医療を受けたり、観光でチュニジアを訪れたりしている。
AFP