
ハルツーム:知名度が低い過激派組織は水曜日、スーダンの首都ハルツームで発生した銃撃戦で、スーダンの諜報員6名を殺害したと主張したが、スーダンの諜報機関は今回の事件をダーイッシュによるものだと見ている。
声明によると、死亡者を出したこの銃撃戦は、スーダンの諜報機関が首都にあるダーイッシュの隠れ家とされる場所を襲撃した際に発生した。
同機関によると、この銃撃戦により5名の諜報員が死亡、5名が負傷し、11名の過激派容疑者が逮捕された。さらに4人の過激派容疑者が逃亡した。
スーダン当局が国内でダーイッシュ過激派容疑者の逮捕を発表したのは今回が初めてである。
しかし、水曜日には、「説教と戦闘のための運動」と称する過激派組織がスーダンの諜報員を殺害したと主張した。
同過激派組織は、「『説教と戦闘のための運動』のイスラム戦士らは、スーダンの3名の上級将校と2人の兵士を含む、攻撃部隊の異教徒6人を殺害することに成功した」と、フェイスブックに掲載された声明で主張した。
この声明の中で、同過激派組織は、自分達が2020年3月に発生したアブダラ・ハムドック首相暗殺未遂事件の犯人であると主張している。スーダン当局はこの暗殺未遂事件の犯人をまだ特定していない。
また、同過激派組織は、ダーイッシュとの関係を否定し、スーダン当局による「安っぽいメディア操作」は、彼らの今後の攻撃を止めることはできないと述べた。
AFPは、この主張の真偽について確認できなかった。
ハムドック首相は、2019年4月の民主化運動により、長年の独裁者であったオマル・アルバシール前大統領が追放された後にスーダンの首相に就任し、前政権から引き継がれた政治・経済・安全保障上の問題に対処しながら、暫定政府を率いている。
1989年にイスラム教徒の支持を受けた軍事クーデターによりバシール前大統領が政権を掌握した後、スーダンは1992年から1996年にかけてオサマ・ビン・ラディン氏やアルカイダを受け入れるなど、イスラム過激派組織を支援したことにより、世界のよけ者となった。
数十年にわたる厳しい経済制裁の後、米国は2020年12月にスーダンをテロ支援国家のブラックリストから削除し、スーダンに対し、必要な援助と金融投資を開始した。
2019年の米国務省の報告書では、「注目を集めるようなテロ攻撃がないにもかかわらず、ダーイッシュの斡旋ネットワークがスーダン国内で活発に活動しているようだ」と警告している。
AFP