• 開発中の新たな建設技術は世界的イノベーションだとマシャエル・ビント・アル・サエダン氏は語る
• 「いくつかの産業にとって重要なセクター」だとAL SAEDAN BTの創業者兼会長は語る

アラブニュース・ジャパン

東京：サウジアラビアが日本と協力して開発中の建設産業の新規技術は「世界を変える」と同国を代表する女性起業家が語った

福島で週末、サウジアラビアで手頃な価格の住宅を供給する合弁プロジェクトのオープニングが開催され、AL SAEDAN BTの創設者兼会長であるマシャエル・ビント・アル・サエダン氏は次のように語った。

「私はこの建設と建築分野におけるサウジアラビアと日本のパートナーシップは世界を変えるものであると真剣に考えています。このセクターは200以上の産業を牽引していることから、経済サイクルの機動力となるものです。特に新型コロナウイルスによる危機の後、世界的に非常に強い経済的影響を与えています。世界は、コストを削減し、生産性を向上させ、高品質を維持し、長期的な投資につながる技術を必要としています。これらの技術はサウジアラビアと日本がパートナーシップを構築し世界で初めて開発されたもので、3 Dプリント材料や量産品の標準化などを含めてサウジアラビアから世界へと輸出されています」と同氏は説明した。

同氏によると、ムハンマド・ビン・サルマン皇太子殿下も2017年、サウジアラビアにおいて「ロボットを活用して建設する 」ことを望むと表明していた。

「今日、私たちは皇太子殿下の夢を現実にしました。私が申し上げたいのは、私たちは世界を変えるというこの変革を成し遂げ、記録的な速さで「サウジ・ビジョン2030」を達成するということです。最新技術の活用がこれを可能にするのです」

さらに、次のように付け加えた。「私が注目するのは、日本は最新技術が集まる場所であり、一方サウジアラビアは、ムハンマド・ビン・サルマン皇太子殿下がサウジアラビアを世界のシリコンバレーにすると宣言されたとおり、テクノロジー分野のハブであるということです。今日、私たちはテクノロジー分野のハブとなっています。そして、日本からサウジアラビアへと専門知識を伝授してもらい、その知識をさらに発展させ、地元で生まれる富や原材料とともに輸出することによって統合していくのです」

サウジアラビアには石油だけではなく、天然資源もあり、日本にはノウハウや関連特許があると同氏は述べた。

「そこで、私たちは統合することで世界を変えるのです。私たちは手を取り合って世界を構築し、人々の生活をより良いものにしていきます」

また、現在進行中の技術革新により、サウジアラビアの3 D印刷コストは世界の他の地域よりも50%低くなったという。

「これこそ私たちが注目することであり、建築分野で世界を変えるための第一歩です」と同氏は述べ、こうした開発を新たな産業革命のひとつと見なした。

「革命がいずれかの分野で起こるたび、費用対効果が高まり、価格も安くなります。今、第4、第5の革命の話と言えば、高速技術であり、実際には材料の小型化と機能化、人工知能の機械学習に関するものであると言えるでしょう」

「建設分野はそれとは異なります。サウジアラビアの資源は皇太子殿下のお言葉にあったように石油だけでなく、砂でさえあります」

「私たちは世界に比べても質の高い我が国の鉱業と資源を活用しています。そして、日本の技術に統合することで価格競争力を加え、建設部門を変革していくことになるでしょう」

サウジアラビアはまた、重量物を運搬したり、100キロもの距離を移動したりできるロボットの利用を検討しており、3Dプリンターを使ったドローンの製造も考えている。

「このプロジェクトは皇太子殿下の夢であり、サウジアラビアにとっての夢でもあります。サウジアラビアを発展させ、ロボットを活用して建設することです。日本には非常に貴重な文化と人材があり、サウジアラビアにとって、このプロジェクトでも他の多くのプロジェクトでも最高のパートナーです。日本の人々は何かを約束すると、それを実行する。それこそが、今の私たちに必要なことなのです」。