
アラブニュース
ベイルート:レバノンのミシェル・アウン大統領は月曜日、切望されている経済回復計画について理解を得るため、地方分権に関する「緊急の」国家的な対話を呼びかけた。
同国の経済は2019年以来、急激に悪化しており、山積する負債と政治上の行き詰まりによって、1975~1990年の内戦以来最も重大な危機に陥っている。
「行政・財政の分権化が鍵であり、説明責任と監査はページをめくり新たな章を開始するための条件だ」とアウン大統領はテレビ演説で述べ、政府の召集をあらためて呼び掛けた。
内閣は切望される対外援助の解除を求め国際通貨基金(IMF)との交渉に注力しているが、昨年ベイルート港で起きた死者を伴う爆発事故に関する調査をめぐって紛糾する中、10月12日以来会合を開いていない。
アウン大統領は、前政権が打ち出した経済回復計画への妨害が、IMFとの交渉の遅れにつながったと付け加えた。
先週、アウン大統領はレバノンが危機から脱するには「6~7年」必要だと述べたが、この暗い見通しは、2019年の経済破綻以来、前向きな展開を切望する国民にとってほとんど希望とはならないものである。