
イスタンブール:トルコは今後、ワクチンを接種していない人が飛行機やバスなどの交通機関を利用する前、あるいはコンサートや演劇、映画などのイベントに参加する前に、新型コロナウイルス感染症に係るPCR検査を受ける必要がなくなると、国営アナドル通信社が土曜日に伝えた。
また、内務省の発表を引用し、ワクチンを接種していない公務員、民間企業の従業員、学校関係者もPCR検査を受ける必要はないとしている。
トルコ航空のビラル・エクシCEOは、国内線ではPCR検査を必要としないとツイッターで別途発言している。
一方、科学者たちは、収まる気配のないオミクロン株の猛威は、世界を悩ませるコロナウイルスの最後のバージョンにはならないことを保証するかのようだと警告している。
感染するたびにウイルスは変異する可能性があるが、オミクロン株はその点で今までのウイルスより優れている。ワクチンや過去の病気による免疫のパッチワークが強いこの惑星で発生したにもかかわらず、拡散速度が速いのだ。
つまり、より多くの人に感染して、ウイルスを進化させることができるのだ。専門家によると、次の亜種がどのようなもので、それがパンデミックをどのように形成するかは分かっていないが、オミクロン株に続く変異株が、より軽い症状で済んだり、既存のワクチンがそれらに効いたりする保証はないと言う。そのため、現在のワクチンが有効であるうちに、より多くの人にワクチンを接種することが求められているである。ボストン大学の感染症疫学者であるレオナルド・マルティネス氏は、「オミクロン株が急速に広がれば広まるほど、突然変異の機会が増え、より多くの亜種が発生する可能性があります」と述べている。11月中旬に出現したオミクロン株は、枯れ草に火をつけたように世界中を駆け巡っている。
調査によると、このウイルスはデルタ株の2倍以上、オリジナルの4倍以上の感染力を持っているという。
オミクロン株はデルタ株よりも、以前に新型コロナウイルスに感染した人にも再感染する可能性が高く、ワクチンを接種していない人を攻撃する一方、ワクチンを接種した人に「ブレイクスルー感染」を引き起こすこともある。
WHOの報告によると、1月3日から9日までの1週間に新たに発生した新型コロナウイルス感染症患者数は1500万人で、前の週から55%増加している。
このウイルスが容易に拡散することで、比較的健康な人々が仕事や学校を休むことになるだけではなく、免疫力が低下した人々にウイルスが感染して体内に留まる可能性が高まり、強力な変異を起こすための時間が与えられることになる。
ジョンズ・ホプキンス大学の感染症専門家であるスチュアート・キャンベル・レイ博士は、「長期にわたる継続的な感染が、新しい変異株の発生確率を上げる可能性が高いと思われます」と述べている。
ロイター/AP