• サイード氏は、米政権内での新たな協議は、米国が「遅ればせながら」テロ組織指定解除の決定が逆効果になったと実感したことを示していると述べた
• サイード氏は、「フーシ派はイエメン人に対して罪を犯しており、我々にとってフーシ派がテロ組織であることは明らかだ」と述べた

サイード・アル・バタティ

イエメン、アル・ムッカラー：国内外の数十の人権団体がフーシ派による犯罪の処罰を改めて求める中、イエメンのマイーン・アブドルマリク・サイード首相はジョー・バイデン米大統領の政権内で進行中のフーシ派をテロ組織に再指定する審議を歓迎した。

サイード氏はリヤドを拠点とするアル・シャルク・チャンネルに対し、米政権内での新たな協議は、米国が「遅ればせながら」テロ組織指定解除の決定が逆効果になったと実感したことを示していると語った。

サイード氏は、「現在の米政権の姿勢はすばらしく、はっきりとしている」と述べ、「テロ組織の指定解除以降、フーシ派はイエメン国内外で破壊的な攻撃を増加させ、多くの民間人の命を奪った」と続けた。

サイード氏はまた、フーシ派は紅海に水上爆発装置を設置し、船舶への攻撃を行うことで国際的な海洋安全保障を損なってきたと指摘した。

サイード氏は、「フーシ派はイエメン人に対して罪を犯しており、我々にとってフーシ派がテロ組織であることは明らかだ」と述べた。

ワシントンポスト紙の報道によると、アラブ首長国連邦（UAE）に対する最近の攻撃を中心に、フーシ派によるミサイル攻撃が激化していることから、米国や中東の一部の関係者が、1年前に取り消したフーシ派のテロ組織指定を復活させるようバイデン政権に求めている。

再指定を求める新たな要求が行われる数日前には、UAEにある民間の標的に対して爆発物を搭載した無人機と弾道ミサイルによる攻撃が行われたことを受けて、UAEがフーシ派をテロ組織に指定するよう強く求めていた。

こうした要求は、テロ組織指定がフーシ派の資金源と武器の密輸ルートを絶つという主張に基づいている。

イエメンのUAE大使館は、「テロ組織指定はテロ組織であるフーシ派に供給されている違法な資金や武器のネットワークを崩壊させるのに役立つだろう。あまりにも長く続いた戦争における敵対行為を終わらせる可能性のある国連主導の和平交渉に参加するようフーシ派に掛けられている圧力がテロ組織の再指定でさらに強まるだろう」と述べた。

サイード首相は、テロ組織指定解除はイエメンの和平につながらず、フーシ派は国際社会からの善意の意思表示を誤解すると米国に警告していたと話した。

「残念ながら（フーシ派に対する）慈悲深さがあった。我々はこうした措置が平穏ではなく、さらなる事態の激化を招くと警告してきた。アル・フーシへの圧力がイエメンにおける紛争の解決を実現するための唯一の方法だ」

サイード氏は国内外の人道援助団体に対し、イエメンでの人道援助物資の輸送と配布にこの決定が及ぼしうるあらゆる影響を緩和するよう、政府が取り組むことを約束した。サイード氏は続けて、「我々はテロ組織指定が援助物資の流れに影響を与えないことを切望している」と述べた。

大部分がフーシ派の弾圧により国外脱出を余儀なくされたイエメン人の人権活動家らも、イエメン人に対する不当な扱いや民間人への攻撃を抑止するために、フーシ派に厳しい制裁を加えるよう要求している。

イエメン人の人権活動家であるバラー・シバン氏は、アブハー空港に対する攻撃など、フーシ派によるイエメンとサウジアラビアの民間施設に対する攻撃に言及し、フーシ派による支配が続けばイエメン国内で暴力が拡大すると警告した。

シバン氏は、「フーシ派が力を持っていれば #イエメン の紛争は飛び火する。それは多くのイエメン人が紛争の初日から言っていることだ」とツイートした。

イエメン人の人権活動家で、昨年フーシ派が支配する裁判所から欠席裁判で死刑を宣告された弁護士のザファラン・ザイド氏が12日にアラブニュースの取材に応じた。ザイド氏は、フーシ派は数千人のイエメン人の殺害、私財や公共財の略奪、数十万個の地雷の設置、ジャーナリストの訴追、重火器を使った村々の襲撃などを行っており、テロ組織に指定されるべきだと述べた。

ザイド氏は、「彼ら（米国人）は簡単な質問に答えるべきだ。テロ組織指定を解除した後、フーシ派がどのような組織になったと考えているのか。フーシはより残忍になり、都市や避難民のテントを砲撃したのだ」と述べた。