
チュニス:議会を解散したチュニジア大統領に対するトルコのタイイップ・エルドアン大統領の発言について、チュニジア外務省は5日、内政への「受け入れがたい干渉」だと述べた。
チュニジアのカイス・サイード大統領が先週、議会を解散する命令を出したことについて、エルドアン大統領は4日、「民主主義を汚す」ものであり、チュニジア国民の意思に痛手となると発言した。
「チュニジアはトルコ大統領の発言に衝撃と驚きを表明する… こうした発言は受け入れられない」と外務省は声明で述べた。
声明は「チュニジアは友好国との親密な関係を追求していくが、自国の決定の独立を堅持し、主権への干渉を拒む」と続く。
先週、サイード大統領の命令を無効とするために半数以上の議員がオンライン会議を開き、チュニジアの政治危機がさらに高まった。大統領は議会解散という対応を見せ、単独での統治に踏み切った。
先週、対テロ警察が最大野党に所属するラシッド・ガンヌーシ議長や他の議員を召喚し、尋問した。
サイード氏の行動は国の内外から非難されている。米国国務省が深い憂慮を表明する一方で、野党は日曜日にチュニスでのデモを呼びかけている。
イスラム系政党アンナハダの党首でもあるガンヌーシ氏は議会解散という大統領令を受け入れておらず、さらにオンライン会議を開催すると示唆している。
ロイター