
バチカン市国:聖都エルサレムにおいてイスラエル人とパレスチナ人の間で暴力が過熱する中、教皇フランシスコは日曜に毎年恒例の復活祭のメッセージの中で、エルサレムの聖地への自由な往来を呼びかけた。
「長年の紛争と分断に苦しむ中東に平和が訪れますように。この輝かしい日に、エルサレムの平和と、エルサレムを愛する全ての人々、キリスト教徒、ユダヤ教徒、イスラム教徒の平和を願いましょう。イスラエルの人々とパレスチナの人々、そして聖都に暮らす全ての人々が巡礼者たちと共に、平和の美を経験し、友愛の中で過ごし、お互いの権利を尊重し合って聖地へ自由に往来できますように」と教皇は語った。
警察の発表によると、エルサレムでは日曜朝に、2日前にも大規模な衝突が起こった渦中のアル・アクサモスク敷地内やその周辺でパレスチナ人抗議者とイスラエル警察の衝突により10人が負傷した。
3つの「アブラハムの宗教」が共に重要な祝祭(ユダヤ教の過越祭・キリスト教の復活祭・イスラム教の断食月ラマダン)を迎える中、このところエルサレムで緊張が続いている。
数週間にわたって緊張が高まる中、3月下旬と4月上旬にはイスラエルの沿岸都市テルアビブとその近郊における2件のパレスチナ人による攻撃で死傷者が出ており、占領下のヨルダン川西岸地区ではイスラエル軍が大量逮捕を行った。
AFP