
国際連合発:国連事務総長室が16日に発表したところによると、 アントニオ・グテーレス国連事務総長は先週末に選挙が行われたレバノンに対し、同国の経済危機に対処するため「包含的な政府」を樹立するよう求めた。
国連事務総長室が発出した声明によると、グテーレス国連事務総長は「国際通貨基金(IMF)との合意をまとめる事ができ、レバノンを復興に導くために必要な改革の実施を促進できる包含的な政府が迅速に樹立されることを楽しみにしている」。
グテーレス国連事務総長は、レバノンの新たに選出された議会が「経済を安定化させるとともに統治を改善する上で必要となるあらゆる法律を喫緊に制定すること」も求めた。
グテーレス国連事務総長は、レバノンの「政治指導者たちがレバノン及びレバノン国民の最善の利益を念頭に協力すること」が必要である旨強調した。
16日(月)に発表された、部分的に判明した選挙結果によると、レバノン議会の最大派閥であって、強大な権力を有する親イランのヒズボラ武装集団に率いられている派閥が、野党及び無所属の者たちに大敗した模様である。
スンニー派が住民の大部分を占める地域における投票率は特に低かった。同地域は、コミュニティ別に権力が配分される政治システムによって統治されているレバノンの主要なコミュニティの1つである。
AFP