• 病院の建物を揺るがすような空爆や砲撃、停電、そして医薬品の供給が減少する中で、ガザの外科医たちは、絶え間なく押し寄せる患者を救おうと、昼夜を問わず働き続けている。

ガザ：31日、ガザ地区のインドネシア病院の壁際に、白い布で覆われた数十の遺体が並べられていた。ハマスが運営する同地区の保健当局は、この被害はパレスチナ難民キャンプに対するイスラエルの空爆によるものだと発表した。

病院はすでにイスラエルの爆撃で重傷を負った患者の流入に圧迫されており、主要な手術室が満員だったため、医療関係者は廊下に手術室を設営したという。

病院の建物を揺るがすような空爆や砲撃、停電、そして医薬品の供給が減少する中で、ガザの外科医たちは、絶え間なく押し寄せる患者を救おうと、昼夜を問わず働き続けている。

「一時間ごとに状況を確認している。いつ患者が運ばれてくるかわからないからだ。廊下や、時には病院の待合室に手術スペースを設けなければならないことも何度かあった」とモハメド・アル・ラン医師は語った。

彼の発言は、イスラエル軍によるパレスチナ自治区への軍事侵攻の最前線に近いインドネシア病院が砲撃で損壊し、医師たちが発電機の燃料が底を尽きようとしていると語った直後のものだ。

イスラエル南部で1400人を殺害、240人の人質をとったハマスの過激派による10月7日の攻撃を受け、イスラエルは3週間にわたって地区全体を集中爆撃した。その後、イスラエルの戦車は230万人が住むガザに入った。

ハマスが支配するガザ地区の保健当局によれば、イスラエルの攻撃で8500人以上が死亡し、そのうち3500人が子どもだという。

イスラエルはガザ北部の100万人に対し、家を出て、いまだに空爆が続くガザの南部に向かうよう勧告しており、病院の状況は特に厳しい。

31日にガザ最大の難民キャンプであるジャバリアで起きた爆発では、50人が死亡、150人が負傷したと保健当局は発表した。イスラエル軍からは、この空爆についてすぐに声明は出なかった。

ロイターが入手した動画に映し出された爆発の余波の映像では、大勢の人々が巨大なクレーターの脇に集まり、救助活動を見守る様子が映し出されている。

病院内では、血まみれの患者が担架や台車に横たわっている。スアイブ・イダイス医師は「私たちはどうしたらいいのかわからない……。いたるところに負傷者がいる」と語った。

トルコ友好病院の職員によると、一晩中続いた爆撃で、がん患者を治療する病棟が被害を受けたという。

「爆撃は大きな被害をもたらし、いくつかの電気機械システムが機能しなくなった。患者や医療チームの命も危険にさらされた」と、この地域で唯一のがん治療施設がある同病院のソビ・スカイク院長は語った。

電力の遮断

イスラエルはガザを封鎖して電力を遮断すると同時に、ハマスが軍事目的に使用する可能性があるとして燃料の持ち込みを拒否している。病院は、救命機能を維持するために必要な発電機が、今にも稼働できなくなるかもしれないと警告している。

「利用できる燃料が限られているため、今から数時間後には停電になるだろう」と外科医のモアエン・アル・マスリー氏は述べ、集中治療室や外科病棟の患者の死につながると付け加えた。

ガザ保健省のアシュラフ・アル・キドラ報道官は、インドネシア病院およびガザ市のアル・シファ病院の主発電機機が1日夜には停止する可能性があると述べた。

イスラエル軍の報道官、ジョナサン・コンリクス中佐は、ハマスが自分たちの作戦のために燃料をため込んでいると述べた。

「病院や給水ポンプを動かすための燃料は、何日分もある」と彼は述べた。

先週、インドネシア病院では燃料が底をつきかけ、施設の大部分で電気を止めなければならなかった。マスリー氏によれば、ガザ当局からの限られた物資の供給を受け、病院は再び稼動しているが、完全な停電に近い状態が続いているという。

マスリー氏によれば、ジャバリアの爆発前の31日朝、インドネシア病院には約250人の患者がいたという。

同病院はガザ北部の最前線に近いため、イスラエルの砲撃と進撃に巻き込まれた患者の多くを受け入れてきたという。

イスラエルが24日にガザでの地上作戦を拡大して以来、北部のベイトラヒヤ地区とベイトハヌン地区は特に激しい砲撃を受けている。

ロイターが入手した映像には、31日にベイトハヌンからロバ車で病院へ遺体を運ぶパレスチナ人の姿が映っていた。

ロイター