
イスタンブール:トルコ大統領府によれば、トルコのエルドアン大統領は土曜日、スウェーデンのNATO加盟に進展がないという考えを示し、トルコの懸念に応える「具体的な行動」を取るようスウェーデンに求めた。
大統領がスウェーデンのマグダレナ・アンデション首相との電話会談で、「スウェーデンはテロ対策という重大な問題について措置を講じるべきだ」と繰り返し強調した、と大統領府は声明で述べている。
大統領はさらに、トルコ政府としては「具体的で明確な行動とともに、この問題に対する拘束力のあるコミットメントを見たい」と付け加えたという。
フィンランドとスウェーデンは月曜日、ブリュッセルにて、停滞しているNATO加盟申請をめぐってトルコと会談したが、トルコの対応によって、この対立が来週のNATO首脳会議までに解消される見込みは薄れた。トルコ当局は、首脳会議は問題解決の最終期限ではないとしている。
トルコは、フィンランド、そして特にスウェーデンが、数十年にわたるトルコ政府に対する反乱で何万人もの命を奪った非合法なクルド人武装勢力を保護していると非難してきた。
エルドアン大統領はアンデション首相に対し、非合法のクルド労働者党とそのシリア支部に対し、スウェーデンは「態度を具体的に変えるべきだ」と述べたと、大統領府は発表した。
また、「トルコの懸念に応える具体的な行動は、スウェーデン側からは見られなかった」としている。
大統領はまた、トルコの対シリア侵攻をめぐり、スウェーデンが2019年に課したトルコに対する武器禁輸を解除することを求めた。
さらに、トルコの防衛産業に対する規制が解除されること、トルコがテロ容疑をかけている複数の人物の身柄引き渡しに応じることを期待していると述べた。
この電話会談は、大統領がNATOのイェンス・ストルテンベルグ事務総長とフィンランド、スウェーデンのNATO加盟申請について話し合った後に行われた。
AFP