
ベイルート:レバノンのシーア派武装組織ヒズボラの指導者が土曜、イスラエルとの国境沿いに配備されている国連平和維持軍の任務について、最近行われた修正を非難した。
国連安全保障理事会は8月31日、UNIFIL平和維持軍(国連レバノン暫定駐留軍)の任務を1年間延長したが、その際に任務の文言を若干修正した。
ハッサン・ナスラッラー氏はテレビ演説で、平和維持軍は「独立して軍事行動を行うことが許される」とする決議の一部に異議を唱えた。
40年以上前に初めて配備されたUNIFIL軍は、南部の活動地域におけるパトロールや移動について、レバノン軍と日常的に調整を行ってきた。
「これは、イスラエルが長年かけてレバノンに仕掛けた罠だ」とナスラッラー氏は述べ、この決議を「レバノンの主権の侵害」と呼んだ。
ナスラッラー氏は、レバノン政府がこの決議を許可したことを非難し、「リタニ川以南の地域に大きな危険」を生じさせる可能性があると警告した。
9月13日、UNIFILはヒズボラの懸念に反応し、現在もレバノン軍と密接に協力していると断言した。ナスラッラー氏は土曜の演説でこの声明を歓迎した。
UNIFILは、パレスチナ人による攻撃への報復としてイスラエル軍がレバノンに侵攻した後、同軍の撤退を監視するため1978年に設置された。
その後、イスラエルとヒズボラによる34日間にわたる戦闘を受け、2006年に強化された。1万500人を擁するこの強力な部隊は、両陣営間の停戦を監視する任務を負っている。
イスラエルとレバノンは、厳密に言うとまだ戦争状態にある。
AFP