林芳正官房長官は５日の記者会見で、岸田文雄首相が８～１４日の日程で米国を訪問すると発表した。１０日にバイデン大統領との首脳会談に臨み、１２日には米南部ノースカロライナ州を訪れ、トヨタ自動車やホンダの現地工場を視察する。

　日本の首相が国賓待遇で訪米するのは、２０１５年の安倍晋三氏以来９年ぶり。ノースカロライナでは、トヨタが建設中の車載用電池の生産工場や、ホンダの小型ビジネスジェットの工場をそれぞれ視察する予定だ。　

　首相の訪問には、日本企業による投資や雇用創出を通じ、米経済に貢献していることをアピールする狙いがある。林長官は会見で「日米関係が両国社会の幅広い層に支えられていることを確認し、発信したい」と述べた。

　首相は視察に先立つ１１日、米議会の上下両院合同会議で演説。バイデン氏、フィリピンのマルコス大統領と初の日米比首脳会談に出席する。