
サイード・アル・バタティ
アル・ムッカラー:イエメン南部のアビヤン県で軍がアルカイダの拠点、アルマファハドを攻撃した後、道路脇の爆弾により兵士4人が死亡し、その他数人が負傷した。
アビヤン県での軍事作戦を指揮している、独立派の組織である南部暫定評議会の報道官、モハメド・アル・ナキーブ氏はアラブニュースに以下のように語った。日曜日、兵士たちの車列がかつてアルカイダの施設があったオマラン渓谷を通過中、2つの爆弾が爆発し、兵士4人が死亡、その他数人が負傷した。
アル・ナキーブ氏は「道路横にあった爆弾がアルカイダによって今日仕掛けられたものか、あるいは最近の軍事作戦中のものかは不明」だとした。
先月、南部アビヤンとシャブワ両県の軍事拠点内でアルカイダ武装組織への軍事攻撃が開始された。攻撃は、アルカイダが犯行声明を出した、軍事・治安基地への大規模攻撃や誘拐事件を受けて行われた。
南部評議会側の軍は土曜日、軍事作戦「東部の矢」の最終第4次段階に入り、アビヤン県内のアルカイダ最後の拠点を攻撃した。
アル・ナキーブ氏によると、軍はアルカイダが長年、兵士や施設を置く拠点としてきた、この地方の人里離れた険しい山岳地帯に向かう準備をしているところだった。
アビヤン県の都市部・山岳部ともに政府軍が完全に掌握すれば、数年ぶりにこの地域には武装派からの解放宣言が出されることになる。
地元軍事当局によれば、アルカイダ武装派の一部は中部のフーシ派が支配するアル・バイダ県の山岳地帯に避難し、また一部はワディ・ハドラマウトやマアリブへ逃れた。
先にシャブワのイエメン軍はアル・ムーシナーからアルカイダを駆逐し、同県の山岳部まで追撃していた。
地元の、および国際的な人権団体と活動家はそれぞれ、市民の負傷者8人を出したタイズでのフーシ派によるドローン攻撃を非難した。
住民によると、タイズ西部のマクバナ地区、アル・マジャシャでドローンが民間車両を直撃し、8人が負傷した。
ジュネーブを拠点とする、人権と自由のための団体SAMによれば、被害にあった市民たちは結婚式に向かう途中で、近くに軍事施設はなかった。SAMはフーシ派の頻回にわたる恣意的な攻撃に対する、国際的非難を呼びかけている。
さらにSAMは以下のように主張した。「被害にあった市民は軍事組織の一員ではなく、付近には紛争地域または軍事施設もありません。これによって、フーシ派の真の意図がどのようなものか明らかになりました」
4月2日に発効した、国連の仲介による停戦はタイズに平和をもたらすことはなく、フーシ派は爆弾を積んだドローンや砲弾、機関銃による集中砲火で住宅地を標的にした攻撃を続けている。