
ドバイ:米海軍第5艦隊は、イランからオマーン湾内の航路を経由して「大量の」爆発物を密輸しようとしていた漁船を捕捉したと15日に発表した。この航路はイエメンのフーシ派の所に兵器を輸送するのに使用されている。
第5艦隊は声明の中で、過塩素酸アンモニウムを70トン以上発見したと述べた。
これはロケット弾やミサイルの燃料や爆発物を作るのに一般的に使用される物質だ。
イランを後ろ盾とするイエメンのフーシ派と2015年から戦っている連合軍は、同組織に兵器を供給しているイランを繰り返し非難しているが、同国はそれを否定している。
中央海軍、第5艦隊、合同海上部隊の司令官であるブラッド・クーパー海軍中将は、「これは大量の爆発物で、サイズによっては中距離弾道ミサイル10数基分以上の燃料になる量だった」と述べた。
「イランからの支援兵器の違法な輸送は見過ごせない。
無責任であり、危険であり、中東における暴力と不安定につながるものだ」
イランからはこの告発に関して今のところコメントは出されていない。
第5艦隊によると、捕捉された船舶はイエメン人の乗組員4人のほか、100トンの尿素肥料を乗せていた。
これは農業用に使用されるものだが、爆発物の製造にも使われる。
米軍は「商用船の航行にとって危険」と判断しオマーン湾にこの船舶を沈没させ、乗組員はイエメンの沿岸警備隊に引き渡したという。
第5艦隊は昨年12月にも漁船から積荷のアサルトライフルと弾薬を押収し、フーシ派に供給するためにイランから出荷されたものと見られるとしていた。
ロイター