
テヘラン:イランの民兵部隊、バスィージの指揮官が、22日にフーゼスターン州南西部で身元不明の襲撃者に銃撃され死亡した。国営通信社、IRNA(イスラム共和国通信)が伝えた。
アブドルホセイン・モジャダミ氏は、州都のアフヴァーズから南へ約70㎞に位置するダークホービンの自宅の外で、「カラシニコフ銃と散弾銃を持ちオートバイに乗った二人」に殺害されたと、ファールス通信は述べた。
極右派に近いファールス通信は、モジャダミ氏はイランの体制に忠実な民兵部隊、バスィージのメンバーだと述べた。
イスラム革命防衛隊の制服を着た、指揮官の階級を持つ彼の写真が公開された。
IRNAは、モジャダミ氏はシリアやイラクでダーシュ(過激派組織イスラム国)との戦いに関わった「志願兵」の一人だったと述べた。
彼を死亡させた「テロ行為」に対する犯行声明は出ていないとIRNAは述べた。
イランで最も貧しい、石油を産出する州の一つ、フーゼスターンは、11月半ばに燃料価格の上昇に対し約100カ所の市や町で巻き起こった激しい抗議デモの主要な中心地の一つだった。
ロンドンを拠点とする人権団体、アムネスティ・インターナショナルは、混乱の取り締まりで300人以上が死亡し、その中にはフーゼスターンの約40人も含まれていると述べた。
イランは、国外で述べられている非公式の死亡者数について「全くの嘘」だとして認めていない。
AFP