
エファレム・ コッセイフィ
ニューヨーク:国連人権理事会は月曜日、リビア当局に対し、同国で長年にわたり人権侵害を受けている多くの犠牲者のために正義を貫き、犠牲者とその家族へ補償がなされるよういっそう尽力することを求めた。
これには、拷問、恣意的な拘束、超法規的殺人、強制失踪、人身売買、国内避難民の事例や、親族が眠る集団墓地や遺体安置所への立ち入りを拒否された家族も含まれる。
昨年6月にHRCが設置した、2016年以降の同国における人権侵害疑惑を調査する国連リビア独立事実調査団のムハンマド・Auajjar議長は、「被害者とその家族は、当局が調査に関する情報をタイムリーに提供し、加害者が確実に責任を負うことを切望しています」と述べている。
この発言は、同氏チームが北アフリカを訪問し、犠牲者の親族から証言を聞いた後のものである。親族の多くは、ベンガジ、シルテ、ムルズク、サブハー、ミスラータの各都市から、ミッションの代表者に会うためにやってきた。
「犠牲者家族は、あまりにも長く正義を待ち望んでいます。」Auajjar氏は語った。「リビア当局には、彼らの愛する人たちに関する情報を共有し、彼らに会い、答える義務があります。沈黙は容認できません」
「 われわれも深刻な人権侵害に関する複数の調査状況について繰り返し回答を求めてきましたが、現在に至るまで満足な回答は得られていません」
ミッションのメンバーは、南部フェザーン地方の首都サブハーを訪れ、人権侵害の被害者に会う予定だったが、地元当局に訪問を拒否された。人身売買組織は、ニジェール、チャド、スーダンからサブハーを経由してヨーロッパに大量の移民を輸送してきた。
また、チームの専門家は、検事総長に会って、検事総長が調査義務を負っている被害者の証言について尋ねることができなかったことに遺憾の意を表明した。さらに、リビア当局は、同国内の刑務所や拘置所へのチームの立ち入りを拒否した。
国際法の専門家チャロカ・ベヤニ氏は、次のように語る。「リビアにおける恣意的な拘束は、政治的抑圧および支配の道具として蔓延しています。それは、何千人もの人が、しばしば劣悪な環境下で適正手続きや司法へのアクセスなしに自由を奪われている事実を説明しています」
事実調査団のメンバーであるジャマイカの弁護士トレイシー・ロビンソン氏は、次のように述べた。「われわれが会ったリビア当局は、法の支配を強化する努力を語ってくれましたが、こうした努力は被害者とその家族のための正義を生み出してはいません」
国連チームはまた、リビア東部の軍事化についてソーシャルメディア上で批判的なコメントをした後、4年前にベンガジで拘束されたイフティハール・Boudra氏の即時解放を要求した。彼女は重篤な状態にあり、数か月間家族との面会を拒否されていると報じられている。