
レイ・ハナニア、ダウド・クッタブ
ワシントン/アンマン:トランプ大統領は、歴史的公表の前日となる本日、長く待ち望まれていた中東和平案が「皆が非常に納得できる」ものになると述べた。
トランプ氏は、和平案がパレスチナ側から歓迎される可能性は低いことを認めつつも、彼らが認めると確信しているという。
トランプ氏は、「彼らはおそらく最初は認めないだろう。しかし彼らもやがては…彼らにとって非常に良い案だ。事実、彼らにとって良過ぎる案だ。だからどうなるか様子を見よう。彼らが認めなければこの取引はしない。それはそれでOKだ。しかし我々は彼らが認める可能性が非常に高いとみている」と述べた。
トランプ氏は、中東における全体的な和平にはイスラエルとパレスチナの合意が不可欠だと述べた。
トランプ氏は、「おそらくこれは世界中で最も難しい取引だ。ビジネスの世界にいた頃は、取引が難しいとき、ふざけて『イスラエルとパレスチナの和平』よりも難しいと言った。私はこれをずっと聞いてきた。我々が用意したものは皆にとって非常に納得できるものだ」と述べた。
トランプ氏はイスラエルのベンジャミン・ネタニヤフ首相との会談後に表明し、この後、野党指導者のベニー・ガンツ氏と会談した。ネタニヤフ首相とガンツ氏は3月の議会選挙で対決する。また、ネタニヤフ首相は収賄、詐欺、背任による訴追からの免責を求めている。
パレスチナ側はトランプ氏の案はイスラエル寄りであり、パレスチナの国家の地位を傷つけるものだと述べている。
パレスチナ側の交渉責任者であるサイブ・エレカト氏は、トランプ氏の案は「イスラエルの暫定的な占拠を永久的なものにする」ため、トランプ氏が案を強行した場合、パレスチナ解放機構(PLO)はオスロ合意から離脱する権利を留保すると述べた。
パレスチナのムハンマド・シュタイエ首相は、この案は「紛争解決の基盤とはならず」、国際法に違反し、「誠実な仲介者であるという信頼を失った国が出したものだ」と述べた。
PLO執行委員会のメンバーであるハナン・アシュラウィ博士はアラブニュースに対し、トランプ氏の楽観主義は「妄想的」であり、「現実に対する歪んだ理解を示している」と語った。
トランプ氏は、この案が「エルサレムを盗み、難民の権利が侵害され、パレスチナへのインフラ資金援助が停止されることと同じくらいパレスチナ側にとって良いことは明らかだ」と述べた。