
サイード・アル・バタティ
アル・ムッカラー:さまざまな物品のコンテナ724個を積んだ商業船が、イエメン西部の港湾都市ホデイダに7年ぶりに入港した。同港を支配する親イラン武装勢力フーシ派が25日、発表した。
フーシ派のアブドゥル・ワハブ・アル・ドゥラ運輸相は記者団に対し、ジブチから来たコンテナ船、燃料運搬船、その他の生活必需品を乗せた船が入港し始めており、船はジブチで国連のイエメン国連検証・検査機構の下、検査を受けていると話した。
「ホデイダ港、サリーフ港、ラスイッサ港のドックは船でいっぱいだ。水に浮かんで荷下ろしを待っている船もある」とアル・ドゥラ氏は述べた。さらに18隻の船が現在、航行中だと同氏は付け加えた。
フーシ派のメディアは、作業員がエチオピア船籍の貨物船「シェベレ」とコンテナ船から荷下ろしをしている動画を公開した。
ジブチに置かれている国連照合検査機構(UNVIM)は、イエメン政府の要請で2016年に創設された。フーシ派が支配する港に向かう船を検査し、武器をフーシ派へ密輸させなくするのが目的だ。
イエメン政府関係者は26日、アラブニュースに対し、アラブ連合軍は、国連が仲介した停戦を更新するようフーシ派に圧力をかけるために、そして、より恒久的な和平合意への道を開くために、フーシ派が支配する港に向かう船に入港許可を与えたと話した。
イエメン大統領指導評議会のラシャド・アル・アリミ議長は先週、サウジアラビア政府関係者が同評議会に、フーシ派と水面下で関与・意思疎通していることを知らせたことと、その取り組みの目的が、フーシ派に、イエメン内戦を終わらせるためのイエメン政府との協定に署名させることに突破口を開くことであることを明らかにした。
新しい船がフーシ派が支配するホデイダに到着したのと同じ日に、イエメン政府は地元商人と国際輸送会社に対し、政府が支配する港を通して商品を輸入するよう要請し、輸送費を引き下げ、保険を提供し、フーシ派の脅威から保護すると約束した。
イエメン政府は25日、フーシ派がフーシ派支配地域の商人に対し、政府が支配する港ではなくホデイダを通して商品を輸入するよう指示し、経済戦争を仕掛けていると非難した。
「和平プロセスを、イエメン人の窮状を悪化させることを目的とした経済戦争に変えようとするフーシ派の企ては失敗するだろう。政府は全力で、いかなる不法行為にも対抗する」とイエメン政府は発表した。国営サバ通信が報じた。
一方、イエメン内戦の現場では、中部マアリブ県ハレブ地区での戦闘でイエメン政府軍兵士9人とフーシ派(人数は不明)が死亡した。
25日深夜、フーシ派は、ハレブのバワレ山にいた政府軍への攻撃を開始し、激しい戦闘・猛烈な銃撃戦になった。フーシ派は激しい抵抗に遭い、バワレ山の制圧に失敗し、撤退を余儀なくされたため、戦闘は終了した。当局者がアラブニュースに明らかにした。
「フーシ派による、ハレブとジュバを結ぶ戦略上重要な山への攻撃は撃退された」と、その匿名希望の関係者は話した。